「MAO」は高橋留美子による漫画作品。
週刊少年サンデーで2019年5月より連載を開始した。
25話は、兄弟子・百火の語る摩緒の知らない真実。
前回はこちら。
これは、同じ「呪い」を背負う摩緒と菜花の “全てを終わらせる” 物語――
中学三年の黄葉菜花(きば なのか)はかつて事故に遭った地を通り大正時代へ。そこで出会った陰陽師・摩緒(まお)と同じ蠱毒・猫鬼に呪われている事が発覚。様々な謎を解くため猫鬼を追う2人だが、元凶・猫鬼は現代へ逃亡。捕まえる事が出来ず落ち込む摩緒だが、大正時代にいないはずの兄弟子・百火(ひゃっか)と邂逅する――…
(前回までのあらすじ:「「MAO」(高橋留美子)24話 ―兄弟子 百花―」より)
師匠の見せる別の顔
帝都に流れていた噂の原因は、かつての兄弟子・百火であった。
摩緒が後継者の証として授かった太刀に興味を示した彼は、制止を聞かずに触れてしまい、まさかの絶命。

…からの復活。
900年間生き続けてきたのは伊達ではないようだ。
ただ、耐性があるとか丈夫だとかいうレベルではない。
完全に息絶えていると摩緒が判断したように、まるで一度死んでから生き返ったかのように見えるのである。
しかも猫鬼の毒は消えている。
摩緒のように妖の力の影響が濃い者を除いて、そんな力を持つ人間が他にもいるのだろうか。
そもそも猫鬼の寿命を操る能力は、摩緒が師事していた御降家(ごこう け)の秘術が元になっている。
兄弟子ならばそっち関係を疑った方がいいのかもしれないが、さすがに長すぎる。
術だけでそれが可能なら後継者なんて選ぶだろうか。

彼らの師匠とはどのような人物だったのだろう。
回想の中では少しやつれているものの、穏やかで優しそうにも見えたがそれだけでは当主は務まらない。
宝物殿で倒れているところを発見された時、背中に大きな刀傷のようなものがあり、その後の火事とを合わせれば秘伝書を狙った人間に殺されたと考えるのが自然である。
後継者争いの縺れか同業者の策略か、当時の知られていない何かがあるはずだ。
百火との再会が、それを紐解くきっかけになるだろう。

実際に兄弟子の語る内容とは、衝撃の事実であった。
ちなみに御降家は呪禁道の流れを汲む一門で、呪殺法や反魂法も秘伝に含まれているようである。
当時すでに禁呪とされていたというから表向きは別の顔を持っていて、こちらは裏の顔として密かに伝えられてきたのだろう。
五色堂に呼ばれた五人のその後は、そして摩緒を裏切り者と呼ぶ理由とは何か?
次回から過去編が描かれていきそう。
単行本2巻も間もなく発売!