「夏目友人帳」は緑川ゆき原作のアニメシリーズ。
2016年10月より5期の放送中。
今回は第3話、祓い屋の的場一門からの手紙を受け取った夏目。
またも厄介事に巻き込まれそうな導入回。
前回はこちら。
手紙と見知らぬ祓い人
ある日、祓い屋一門の頭首・的場静司から手紙が届き動揺する夏目。そんな時、若い祓い人が妖怪を封じる儀式に巻き込まれ、手紙を風で飛ばされて失くしてしまう。焦って手紙を探す夏目だったが、若い祓い人が持っていた小さな壺を見つける。壺からは禍々しい気配が漂い、このままでは封印が解けそうだと感じた夏目は、助けを求め名取に相談をする。
(あらすじ:公式サイトより)
ある日、学校の帰りにニャンコ先生をみつけた夏目。
少し気になることがあって、これから見に行くところだという。
「七辻屋の新作水菓子を見に行くとかじゃないだろうな」(夏目)
家に帰ると、郵便物の中に自分宛ての手紙がある。
住所も切手もないその手紙の裏には、的場の名前が書いてあった。
的場一門は過去に夏目と因縁がある。
何かよくないことが起こる予感がした夏目は、そのままニャンコ先生を探しに出るが、森の中で見知らぬ祓い人が妖を封じている所を目撃してしまう。
祓い人は典型的な小物臭のする若い男で、封じが完全でない壺を置いたまま去ってしまっていた。
ニャンコ先生は、最近増えだしたこの手の半端な連中に不穏な気配を感じてパトロールをしていたのだった。
七辻屋はついでだ。
名取との再会、的場の訪問
壺の中で、封じられた妖が怒り狂っているのを感じたニャンコ先生と夏目は、封じ直しをしてもらうため、知り合いの祓い屋・名取周一のマンションを訪れる。
久々の登場の名取は、夏目の訪問にうれしそう。
このきらきら具合は彼が人気俳優であることを思い出させてくれる。
名取の話によると、最近は知識を得て参入してくる連中や有能な後継者探しが盛んになってきているという。
ここを訪れたことで、名取が同業者の一部に恨まれ、電話で呪詛を送り込まれたりしていることが判明する。
エントランスで出迎えた名取の式、柊が「よく来てくれた」と言っていたのは、彼の心労の気晴らしになると考えたのかもしれない。
普段見えない人に妖怪を見せる術(多軌が祖父の記述から復活させた陣)、契約の際に妖の本名を縛ること(友人帳)は、祓い屋業界では幻の禁術とされている話も聞く。
この二つをピンポイントで出してくるあたり偶然ではなさそうだけど、名取もどこまで知っているんだろうね。
以前、夏目が名を返す場面を見られたことがあったはず。
「あのときは君に、私の味方になって欲しかったんだと思う。力になって欲しかったんだ。でも今は、君の力になれるのがうれしいよ。」
帰る前に、柊の肩に乗るニャンコ先生が和む。
仲良くなったもんだね。
藤原家の前では、的場の当主が待ち構えていた。
有力な術士が襲われる事件が起きていることが問題になっており、祓い屋を一同に集める会合を開くことを告げられる。
期日は明日だという。
的場を睨みつけるニャンコ先生は用心棒らしい所を見せる。
不穏な空気になってきたところで、次回第四話「連鎖の陰」へ。
原作で対応する話は、13巻に収録されている。
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