(Yang Xiao Long : via wikia)
「RWBY(ルビー)Volume 3」はモンティ・オウム原作のWebアニメの第3シーズンである。
前シーズンはこちら。
平和が訪れた首都ヴェイルは、フェスティバルの準備にいそがしい。
トーナメント編突入の第3シーズンは不穏なオープニングから始まる。
RWBY Volume 3: Opening Animation - YouTube
あらすじ
プロのハンターと養成校の生徒たちによる調査の甲斐あって、ダスト強奪犯の逮捕に成功。
ヴァイタル・フェスティバルの開幕をむかえる。
2年振りのお祭りに沸くヴェイルの街の人々とは逆に、主催者たちの緊張は高まっていた。
極秘任務についていたクロウ・ブランウェンが帰還し、一刻の猶予もないことを報告する。
街に潜伏している敵は、ただの駒ではない。
予告編動画
RWBY Volume 3: Official Trailer - YouTube
チーム編成
本作に登場する主なチーム
RWBY(ルビー)
メンバーは左からルビー・ローズ、ワイス・シュニー、ブレイク・ベラドンナ、ヤン・シャオロン。
JNPR(ジュニパー)
同じく左からジョーン・アーク、ノーラ・ヴァルキリー、ピュラ・ニコス、ライ・レン。
CFVY(カフィー)
左からココ・アデル、フォックス・ アリステア、ヴェルヴェット・スカーラティーナ、ヤツハシ・ダイチ。
STRQ (スターク)
オープニングに出てくる写真。
ビーコン・アカデミーの卒業生の中でも最高のチーム(クロウ談)。
左から、サマー・ローズ、タイヤン・シャオロン、レイヴン・ブランウェン、クロウ・ブランウェン。
Volume 3 字幕版
ダークな雰囲気のオープニングで、物語が大きく動き出すことを予感させる。
前作Volume 2の後、原作者で監督でメインのアニメーターであったモンティ・オウム氏が急逝した。
RWBYの制作続行が危ぶまれる事態。
こうして続きを観ることができるのは幸いだ。
個人製作による1本の動画から始まった本作は、もともとアクションが評価されここまできたが、その穴は大きかった。
むしろ後半よく持ち直したなと。
以下は各チャプターの公式動画。
字幕が反映されていない場合(モバイル)は、コントロール部の「CC」ボタンで選択できる。
1: Round One
RWBY Volume 3, Chapter 1: Round One - YouTube
一時実家に戻り、母の墓前で学校の様子を報告するルビー。
母サマー・ローズは王国に所属する優秀なハンターであった。
ヤンの回想によると、モンスター退治とクッキー作りの得意なSuper Momらしい。
”Red”の予告編にも登場する白いマントの女性。
ルビーの目標とする1人だろう。
首都ヴェイルではヴァイタル・フェスティバルが始まり、メインイベントのトーナメントにRWBY(ルビー)・JNPR(ジュニパー)共に出場する。
大会のために特別に作られたスタジアムは、試合ごとにダストの属性がランダムで2種類選ばれ、その地形を活かすことで戦いを有利に運べる。
1回戦を勝ち進んだRWBY(ルビー)は昼食時にJNPR(ジュニパー)と一緒になるが…
それぞれが国と学校を代表しての参加であるので、勝ち上がるのは容易ではないだろう。
勝利の瞬間にブレイクが飛び上がって喜ぶシーンが見られたり、試合前のノーラが珍しくナーバスだったりする。
2: New Challengers...
RWBY Volume 3, Chapter 2: New Challengers... - YouTube
JNPR(ジュニパー)と、サンやネプチューンのチームSSSN(サン)が1回戦に登場。
苦戦はするものの、共に勝利を得る。
その頃、とあるバーで酒を飲む1人の男がいた。かなり酔っている。
トーナメントの中継を観戦するが、お遊戯会だと切り捨てる。
男が待っていたのは、新たにヴェイルに到着するアトラスの軍用機だった。
それを見て反応する者がもう1人、観戦を終えコロシアムを出ようとしていたワイス。
3: It's Brawl in the Family
RWBY Volume 3, Chapter 3: It's Brawl in the Family - YouTube
到着した軍隊を率いていたのは、ワイスの姉、ウィンター・シュニー。
姉の姿を発見して大喜びではしゃぐワイスだが、本人の前ではレディとして振る舞う。
厳格でとても冗談など通用しない雰囲気のウィンターも、妹の事は気にかけているようだ。
訪ねる内容は食事や趣味や友人の事。
これだけワイスが懐いているということは、いい姉であるのだろう。
一方、酔っぱらいの男がウィンターを呼び止める。
ルビーとヤンの叔父、クロウ・ブランウェン。
ウィンターとは因縁があるらしく、険悪なやりとりから戦いに発展する。
「Ice Queen」の呼び名は、姉妹で共通している。
クロウの言葉に反応したのはワイスだったが、ウィンターを指していた。
そして、アイアンウッド将軍に付き添っていたペニーがかわいい。
4: Lessons Learned
RWBY Volume 3, Chapter 4: Lessons Learned - YouTube
トーナメントはダブルス戦に突入。
チームで勝利すると、ダブルスで出場が可能になり、そこでも勝利するとシングルスでの代表戦に進む。
まずはチームCFVY(カフィー)からココとヤツハシが出場。
シンダー配下のマーキュリー&エメラルドと対戦する。
一方、ワイスとウインターは久し振りの水入らずの時間を過ごす。
2人のときは姉も少しやさしくなる。
シュニー家はセンブランス(能力特性)が遺伝する家系であること、戦闘時に使用している魔法陣には召喚の能力があって、ワイスはまだ成功していないことが判明。
学生寮の部屋では、ヤン&ルビー姉妹とクロウがビデオゲームをしている。
こっちは仲良し家族だ。
この叔父も素行は悪いがプロのハンター、2人が学ぶこともまだ多い。
ビーコンの学生時代の写真を見た時のヤンの反応に注目。
5: Never Miss a Beat
RWBY Volume 3, Chapter 5: Never Miss a Beat - YouTube
ダブルス戦、ペニーとシエル・ソレイユのペアがCRDL(カーディナル) に勝利。
ルビーとの会話で、ペニーが大会後もビーコンに残りたいと考えていることがわかる。
そのための計画もあるとのこと。
もう一つの試合は、ヤン&ワイスとチームFNKI(ファンキー)の2人。
ワイスは姉の前でもあるので、「お行儀よく」戦いたいところであったが、予想外の苦戦。
戦況が不利とみたワイスは、ヤンに負担をかけないように泥臭い相打ちを狙う。
6: Fall
RWBY Volume 3, Chapter 6: Fall - YouTube
学長室に呼び出されたピュラ・ニコスは、オズピンから「四季の乙女」の話を聞かされる。
レムナントに伝わるお伽話。
昔、森の奥の小さな家に、1人で住む孤独な老人がいた。
彼は何百年もの間、世間から離れて暮らしてきた魔法使い。
ある日、この家の庭に4人の旅人が訪れ、凍りついていた彼の心を溶かしてくれた。
ウィンター、スプリング、サマー、フォール。
老人は、彼女たちがこの先もより多くの人々を救えるように、持てる力を分け与えた。
それは想像もつかないような強大な大自然の力。
4人の乙女は、1年に1度戻ってくることを約束し、再び旅に出る。
この話が事実だとしたら?
ビーコン・アカデミーの地下深くには、瀕死の”秋の乙女”アンバーが眠っていた。
何者かに襲撃され、力の半分を奪われた状態で。
乙女の力は、死ぬ間際に思い浮かべた相手に引き継がれる。
問題は、彼女の脳裏に残っているのは襲撃者のことではないかということだ。
そして、敵に渡るのを阻止するために、力を引き継ぐ候補として選ばれたのがピュラ。
もう時間はあまり残されていない。
7: Beginning of the End
RWBY Volume 3, Chapter 7: Beginning of the End - YouTube
回想編。
シンダー・フォールが、エメラルドやマーキュリーなどを仲間にしていった経緯、”秋の乙女”アンバーを襲撃する様子。
四季の力を持つ乙女の力も、強大であれど不可侵ではないということか。
それともシンダーの地力が強すぎるのか。
彼女は、相手の能力を奪うことができるらしい。
それがセンブランスであるのか別の力なのかは不明。
アンバーを倒し、能力を奪おうとしている所を間一髪でクロウが救出に成功。
だが、力の半分はシンダーのものになった。
ここでシンダーたちがあっさり退いたのも謎。
後にビーコンでクロウを見たマーキュリーからの報告で、シンダーが警戒している場面があったので、かなり手強いと認識しているのかも。
8: Destiny
RWBY Volume 3, Chapter 8: Destiny - YouTube
決勝ラウンドでマーキュリーと対戦したヤンは、終了後に攻撃してきたマーキュリーに反撃したが、周囲の見方は違った。
エメラルドの幻覚能力により、無抵抗の相手に大怪我をさせる映像が世界中に中継されてしまう。
友人や教授たちはヤンを信じているが、トーナメントは失格となる。
残るビーコン代表はピュラだが、彼女は「秋の乙女」のことで悩んでいた。
前例がないことなので、何が起こるか分からない。
自分のままでいられるのかさえ。
そんな彼女にリーダーのジョーンは声をかける。
スタジアムに向かう途中のルビーは、ヴェルヴェットに出会い気になる情報を得た。
ダブルス戦で敗れたチームメイトのココが、幻覚を見ていたこと、その時の対戦相手がマーキュリーとエメラルドだったこと。
9: PvP
RWBY Volume 3, Chapter 9: PvP - YouTube
ピュラの決勝ラウンドの相手は、ペニー・ポレンディーナに決まった。
操作された組み合わせ。
通信センターのデータが盗まれた影響がここにも出ていた。
客席にエメラルドを発見したルビーは、地下通路から反対側に渡ろうとするが、その前にマーキュリーが立ちふさがる。
シンダーたちの計画は最終段階に入る。
グリムたちの街への誘導、通信ジャックによる煽動 、そして
10: Battle of Beacon
RWBY Volume 3, Chapter 10: Battle of Beacon - YouTube
ヴェイルの街はグリムで溢れ、コロシアムも安全な場所ではなくなった。
ホワイト・ファングの侵攻、艦の略奪。
前シーズンの時と違うのは、前回はシンダーたちにも予定外のタイミングだったのに対し、今回は本気で潰しにきている点。
駆けつけた学生たちに、アイアンウッド将軍の言葉は、
「君たちには二つの選択肢がある。国や学校を守るか、自分自身を守るかだ。」
見所はロッカーの活用法と将軍の戦闘シーン。
エメラルドはここにきてシンダーのやり方に疑問を持ち始めているように見える。
ワイスの「ん?」というときの声がけっこう好き。
11: Heroes and Monsters
RWBY Volume 3, Chapter 11: Heroes and Monsters - YouTube
ビーコンへ戻った学生たちは、手分けをして敵に対応していた。
終わりの見えない戦い、乗っ取られたアトラス軍の最新型ロボットに苦戦し、ココはついにヴェルヴェットの限定解除を決意する。
ヴェルヴェットの能力は、相手の戦闘パターンをコピーして自分のものにできること。
彼女がよくカメラを持ち歩いて撮っているのはこのためだ。
主要キャラの戦い方を、臨機応変に使い分けるチートな能力。
以前、準備に学期まるごと費やしたとの言葉があったのと、無駄遣いはするなと言われているので頻繁に使えるものではないのだろう。
許可が下りた時のヴェルヴェットのうれしそうな顔。
それに刺激を受けたのか、ワイスの召喚が成功する。
ヴェルヴェットの能力もある意味召喚であること、ヴェルヴェットを守ろうとした時に発動していること、今までは気付かずにリミッターをかけていたのかもしれない。
ブレイクとアダムの再会、ルビー対ニオ&ローマン(トーチウィック)など、このシーズンで一番見応えのある回だと思う。
12: End of the Beginning
RWBY Volume 3, Chapter 12: End of the Beginning - YouTube
首都の惨劇は、さらなるグリムを呼び寄せ、かつて見たこともないような巨大な個体まで登場した。
ビーコンの地下に眠るアンバーから、“秋の乙女”の力を完全に手に入れたシンダーは、もはやオズピン教授にも止められなかった。
ジョーンに応援を呼ぶことを託し、ピュラはシンダーの後を追う。
ピュラの救出に向かうのはルビーとワイス。
I have a plan.
You always do.
緊急時でも相変わらずなのは頼もしい。
ルビーに初めて会ったオズピン教授が興味を持ったのは、ルビーの銀色の目だった。
それは母サマー・ローズがそうだったように特別の証。
あとがき
この秋に公開される日本語吹替版がVolume 3まで一気に進むのは、10月から始まるVolume 4に合わせてなのかな。
めちゃくちゃ気になる終わり方するから、結局字幕で続きを観ることになるだろうしね。
予告編が待ち遠しい。
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