「RWBY(ルビー) Volume 2」はモンティ・オウム監督によるWebアニメシリーズの第2シーズンである。
2015年末にVolume 1の劇場版が公開された。
そして2016年秋にはVolume 2と3の日本語吹替版が立て続けに公開され、新作のVolume 4も控えている。
まずはオープニングを観てみよう。 (画像クリックで読み込み開始)
RWBY Volume 2: Opening Titles Animation - YouTube
あらすじ
トーチウィック率いる謎の組織による大規模なダスト強奪作戦を阻止することに成功したルビーたち。
だが依然として脅威は去ってはおらず、獣人たちの過激派組織ホワイトファングも絡んでいる事実が判明。
新学期が始まり、学園はヴァイタル・フェスティバルの準備にいそがしい。
2年ごとに開催される4王国共同の式典であり、目玉は各国のハンター養成校の代表で競うトーナメント。
他国から人の出入りが多くなることで、さらなる危険が増すことが予想される。
チームRWBYは、組織の動きを探るべく調査に乗り出すのだった。
予告編動画
RWBY Volume 2: Trailer - YouTube
チーム編成
本作に登場するチームは主に3つ。
RWBY(ルビー)
メンバーは左からルビー・ローズ、ワイス・シュニー、ブレイク・ベラドンナ、ヤン・シャオロン。
JNPR(ジュニパー)
同じく左からジョーン・アーク、ノーラ・ヴァルキリー、ピュラ・ニコス、ライ・レン。
CFVY(カフィー)
左からココ・アデル、フォックス・ アリステア、ヴェルヴェット・スカーラティーナ、ヤツハシ・ダイチ。
Volume 2 字幕版
日本語吹替版の予告動画も発表されたので見てみたが、正直あまり期待できない。
Volume 1は声の雰囲気があっていただけに残念なのだが、以降のシーズンは字幕での鑑賞がおすすめだ。
各チャプターの公式動画と簡単な説明を載せておくので参考に。
字幕が反映されていない場合は、コントロール部の「CC」ボタンで日本語を選択するといい。
前作からの大きな違いは、モブの顔がちゃんと描かれていること。
動画の時間が十数分ごとにまとまっていること。
スポンサーが付いて制作環境が整ってきたことが大きいのだろう。
見やすくなったのはありがたい。
1: Best Day Ever
RWBY Volume 2, Chapter 1: Best Day Ever - YouTube
休暇の最終日、ビーコン・アカデミーの食堂に集まるチームRWBYとJNPR。
リーダーのルビーは、翌日からの新学期を充実させるための計画を発表しようとしていた。
2年に1度のヴァイタル・フェスティバルに向け、他校の学生たちも集まり始めており、年末にはトーナメントが行われる。
ルビーの演説を中心に、引用ネタの多い回であるが、吹替版でどのように表現するのか楽しみだ。
そして、最初で最後のRWBY対JNPR(ジュニパー)の戦い(フードファイト)が観られる。
2: Welcome to Beacon
RWBY Volume 2, Chapter 2: Welcome to Beacon - YouTube
ビーコン・アカデミーの上空にアトラス王国の艦隊が待機している。
アイアンウッド将軍はオズピン教授の古い友人で、アトラス・アカデミーの学長を務める生真面目な人物。
ヴァイタル・フェスティバルの警備を担当するが、オズピンや他の教授たちは平和な時代に異例の物々しさが人々の不安を煽ることを懸念する。
一方、チームRWBYは図書館でボードゲームに興じていた。
ノリノリのルビー、ヤンの姉妹とは対照的にブレイクは上の空だ。
一人で抱え込む癖のあるブレイクに、ワイスはチームとして解決に当たることを提案する。
3: A Minor Hiccup
RWBY Volume 2, Chapter 3: A Minor Hiccup - YouTube
ダスト強奪犯、トーチウィックの組織とホワイトファングの調査に乗り出すチームRWBY。
飛び入りしたサンやその友人ネプチューンも含め、二人一組で行動を開始。
ルビーとワイスは大陸間通信センターへ、シュニー・ダスト・カンパニーの事件記録を調べに向かう。
途中、事件の際に知り合った少女ペニーに遭遇したルビーは、ワイスとは別行動で当日の夜の様子を聞くことに。
一緒にいる所を目撃したアトラスの兵士に追いかけられ、逃亡する中で、ペニーの正体が判明する。
4: Painting the Town...
RWBY Volume 2, Chapter 4: Painting the Town... - YouTube
ヤンとネプチューンの2人は、“ジュニア”の経営するクラブへ向かい、トーチウィックの消息を訪ねるが手がかりなし。
一方ブレイクとサンは、変装してホワイトファングの会合へ忍び込むが、そこに現れたのはトーチウィックだった。
新団員の入団式と、アトラス軍から強奪した新兵器の発表。
正体を隠しきれなくなった二人は、応援を要請し会場を抜け出す。
トーチウィックの操縦する大型パワースーツ(ロボット)と、チームRWBYとの対決へ。
ルビーの作戦指示とチームの連携がうまく回り始めていることと、トーチウィックの相棒ニオの初登場が見所。
ワイスが、自身の着地よりもブレイクへのダスト効果付与を優先するところもいい。
5: Extracurricular
RWBY Volume 2, Chapter 5: Extracurricular - YouTube
試合形式の授業で、ピュラ・ニコスはチームCRDL(カーディナル)の4人を相手に圧倒的な実力を見せる。
1年生の中でも経歴・成績ともにトップの有名人。
その彼女に、交換留学生のマーキュリーが挑戦を希望する。
シンダーやエメラルドと共に学園内に潜り込んだ敵の1人。
試合ではピュラの勝利に終わったが、マーキュリーはピュラの能力の種類に気づく。
週末にはダンス・パーティーを控え、トーナメントの開催も近づいていた。
チームRWBYでは、ブレイクが再び暴走しはじめる。
ただし行先はきちんと告げていくところは進歩だ。
6: Burning the Candle
RWBY Volume 2, Chapter 6: Burning the Candle - YouTube
ダンス・パーティーの主催であった上級生チームCFVY(カフィー)の学外での任務が長引いていた。
その影響で、メンバーのヴェルヴェットと仲の良いチームRWBYが代役を頼まれることになる。
それでも1人で調査を続けるブレイクを、ヤンが説得に向かう。
休むことと目的を忘れることは違う。
ヤン自身も長年追い続けている事があって、そのことが頭を離れたことはない。
盲目的になるあまりに、周りの人間を危険に晒した経験もしている。
今回はヤンがメインの回だけど、ピンポイントで、ノーラが照れる貴重な場面がみられる。
7: Dance Dance Infiltration
RWBY Volume 2, Chapter 7: Dance Dance Infiltration - YouTube
ダンス・パーティー当日。
相手がおらず、退屈していたルビーが会場の外に出てみると、屋根の上を移動する人影を発見する。
目的地は大陸間通信センターだった。
その侵入者の前では警備も無いに等しく、簡単に情報を盗まれてしまうが、立ち去る前にルビーの到着が間に合う。
戦闘突入から間もなく、エレベーターが開き、アイアンウッドが現れるが、同時に侵入者の姿も消えていた。
この時のシンダーとルビーの戦いは短い時間だがかっこよかった。
8: Field Trip
RWBY Volume 2, Chapter 8: Field Trip - YouTube
犯行現場に1人でいる所を発見されたルビーだが、幸い疑われることもなく、状況を確認されるだけで済んだ。
それは信用もあるが、教授たちには犯人の見当がついているということでもある。
これまでの組織の犯行と関連がある可能性を考え、調査でわかった情報をそれとなく伝えるルビー。
結果として、プロのハンターと学生たちによる大規模な調査が行われることになった。
ただし、実地訓練はもともと予定されていたものかもしれない。
安全のため1年生は危険な任務にはつけないが、勝手に抜け出しそうなRWBYを見越して、オズピン教授は特別に許可する代わりに指示を守ることを約束させる。
愛犬ツヴァイの初登場。それぞれの反応がおもしろい。
9: Search and Destroy
RWBY Volume 2, Chapter 9: Search and Destroy - YouTube
チームRWBYを引率するプロのハンターとは、歴史と考古学担当のウーブレック博士だった。
心配になってくるルビーたち。
博士はとても戦闘が得意なタイプには見えないが、プロのハンターでもある。
調査地は王国南東の廃墟になった町。
モンスターの群れの中、退治はルビーたちに任せ、博士は調査を続ける。
彼が教師としての道を選んだのは、過去の出来事から学ぶことで救える命がある事、若いハンターを育て個人で戦うよりも大きな力を得ることが理由。
そして彼女たちに問う。なぜハンターを目指すのか。
彼を見ていると、オズピン教授がこの地への任務を許可した理由が分かる。
10: Mountain Glenn
RWBY Volume 2, Chapter 10: Mountain Glenn - YouTube
ハンターを目指す理由。
その問いが彼女たちの頭に残る。
4人の中で、ルビーだけが聞かれていないのはなぜか。
彼女はハンターへの道に微塵も迷いがない。
ハンターを仕事として、生き方として選ぶこと、そのために現在の自分と向き合うこと。
今回の任務において、グリムとの実戦よりも重要であるかもしれない。
夜、テントを張り交代で見張りにつく。
ツヴァイが抜け出すのを追いかけたルビーは、ホワイトファングの一味が廃墟を歩いている所を発見。
追跡の途中で、道路が崩れルビーは巻き込まれてしまう。
11: No Brakes
RWBY Volume 2, Chapter 11: No Brakes - YouTube
地下にはトーチウィックたち組織の秘密基地があった。
かつて町がグリムの脅威に晒された時にできた地下都市。
首都へ続く、今は封鎖された鉄道もある。
ルビーの救出に向かったRWBYとウーブレック博士を前に、動き出す列車。
車両には爆弾が積んである。
列車を止めるために、トーチウィックたちとの対決に挑む。
博士とツヴァイの相性はよかった。
見た目に反して武闘派なコンビ。
ニオ対ヤンの戦いにおいて、ニオの戦闘能力の高さが際立つ。
ヤンがまるで子供扱いで、有効打のないまま敗北。
列車は首都ヴェイルへ向かう。
12: Breach
RWBY Volume 2, Chapter 12: Breach - YouTube
爆発の影響で、ヴェイルの街へのグリムの侵入経路ができてしまう。
モンスターの群れに逃げ惑う首都の人々。
警報を受け、他のチームも帰還を急ぐ。
ここへきて初めて上級生チームの戦いを見ることができる。
ビーコン・アカデミーは4年制の学校なので、まだ多くの上級生がいて高い能力を持っているはずだ。
だが現状では登場しているのは2年生のCFVY(カフィー)のみ。
その実力は、チームRWBYとJNPRが前シーズンで協力して倒した大型グリムさえ瞬殺するレベル。
うさ耳のヴェルヴェットは力を温存させられている。
トーチウィックの逮捕で、束の間の平和を満喫するチームRWBY。
間もなくトーナメントが始まる。
あとがき
現行の3シーズン中、一番楽しめるのはこのVolume 2かもしれない。
次はちょっと重いからね。
Volume 4に関しては公式の予告がまだなので詳細が不明だが、Volume 3の数年後が舞台との噂がある。
もう学生ではなくプロのハンターとしての戦いになってくるのかな。
先輩たちを見れなかったのは残念だが、強くなったルビーたちの姿が楽しみだ。
ヤンはどうなるの?
Blu-rayの特典としてサントラも入っているようだが、これはワイスがジャケットなので。
関連記事
・「RWBY(ルビー) Volume 1」大鎌を手に赤ずきんが宙を舞う