「さよなら私のクラマー」は新川直司による漫画作品。
月刊少年マガジンで2016年6月号より連載を開始した。
表紙の女の子で、「さよならフットボール」の主人公、恩田希のその後の物語でもある。
私がパスを出すよ
中学時代、学校が近かったせいで常に試合で競ってきた二人、曽志崎緑と周防すみれ。 片や全国区で注目される選手、片やチームメイトにめぐまれない弱小校のエース。 周防の才能を惜しんだ曽志崎は、卒業後同じチームに行くことを提案する。
「さよなら私のクラマー」(新川直司)が連載開始したので読んでみた。恩田希が新チームで再び登場! - 午前3時の太陽
その日、一緒に見に行った蕨青南と浦和邦成の試合、結果は大差だった。
浦和邦成は強豪で、曽志崎も誘われている高校。蕨青南はワラビーズと揶揄される弱小校。
そんな中で、蕨青南の選手の一人に目がとまる。
圧倒的な戦力差で孤軍奮闘していた彼女は、周防と境遇が似ていた。
突出した才能が、環境のせいで死んでいく
一緒のチームに行こうよ。
曽志崎は強豪校への進学よりも周防と一緒にプレイすることを選ぶ。
ゾクゾクするようなフットボールのために。
そして進学先の蕨青南で恩田希と出会う。
女子サッカーの舞台へ
中学時代、男子サッカー部に所属していた恩田希を女子サッカーの舞台へ送り出したのは藤一の鮫島監督だった。
試合にも出られないのに男子サッカー部を選ぶ理由は、レベルを落としたくないためと、スポーツ少年団から一緒のチームメイトとサッカーをやるのが楽しかったから。
人それぞれにふさわしい場所がある
恩田希を試合で観たい。それは鮫島監督の望みであり三年間の葛藤で得た答えだ。
蕨青南の卒業生で、新コーチに就任した能見奈緒子の組んだ練習試合で、久乃木学園と当たる。
春夏連覇、ほぼユース代表レベルの高校女子サッカー日本一のチーム。
勝ち目のない試合。
ボコボコにされるために来たんです
能見コーチの意図とは。
目が離せない
大量得点差の一方的な試合。
勝ち負けは問題じゃない。
日本一のチームにどこまで通用するのか、圧倒的な実力差を見せつけられてもなお、顔を上げることができるのか。
上を目指して走りだす覚悟があるのか、私はそれが見たい
恩田は中学時代、男子とのフィジカルの差をテクニックでカバーしていた選手。
今ではではその苦しんだフィジカルが恩田の強みになった。
やられっぱなしでは終われない。
蕨青南の反撃なるか。
あとがき
サッカーには人生のすべてがある
(デッドマール・クラマー)
連載開始から最速での1巻発売。
待望の「さよならフットボール」の続編。
表紙も連載開始時の周防すみれの絵が有力かと思ってたけど、練習試合で存在感の増している恩田希になった。
周防は2巻で本領発揮しそうだから次かな。
現状はモブだけど蕨青南の2番の選手も気になる。
2016年8月17日、Kindle版も同時配信。
恩田希の中学時代を描く前日譚。 全2巻。
前作「四月は君の嘘」の短編集も同時発売。
アニメ版DVDの特典として付けられた、5つの描きおろしエピソードを単行本化。
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