2016年8月3日、Kindle Unlimitedが開始した。
月額980でけっこうな数の本や雑誌が読み放題になるサービスだ。
今回はその中でもおすすめの漫画をいくつか紹介する。
夜さん(佐原ミズ)
夜(いつや)さんと読む。
産休をとった美術教師の代わりにやってきたのは、鶴田夜(いつや)、絵が下手な非常勤講師だった。 しかしその絵は不思議な力を持っていて、ほんのひととき紙の上から出てこれる。 中学3年の坂本晨(とき)は遠縁のお婆さんと暮らしていたが、お婆さんが痴呆のため施設に入ることになり、夜さんと姪の昏(こん)の住む家に下宿することになる。
おすすめの漫画100作品をまとめてみた - 午前3時の太陽
両親を亡くし、縁戚のおばあさんと二人で暮らす中学生の男の子、坂本晨(とき)。
絵が下手な新任の美術教師、鶴田夜(いつや)。
その姪で、昏(こん)。
それぞれが過去にトラウマを抱えていて、共に生きていくことで停滞していた時間が動き出す。
名前に時間帯を表す文字が使われているのも特徴。
昏(こん)は夕暮れ時。黄昏。
晨(とき)は夜明け。早朝。
鉄楽レトラもKindle化して欲しい。
君曜日 ー鉄道少女漫画2ー(中村明日美子)
中村明日美子作品も結構ラインナップに入っているが、人に勧めやすいのはこれ。
駅や鉄道にまつわる短編集、鉄道少女漫画から派生した作品で、「木曜日のサバラン」に出てくるアコちゃん(倉木亜子)を中心に描いている。
ケーキ屋の奥の、木曜日だけ開かれる鉄道模型室。
亡くなった祖父の代わりに通うようになったアコは、そこで一緒になるスーツ姿の男性に恋をする。
そして、塾ではアコを気にかける男の子、小平がいる。
この巻では片思い期間を描く。
木曜日には朝の準備に時間をかけるアコ、空気を一切読まないけど一途な小平、その小平のことがずっと好きな幼なじみの持田。
前作の「鉄道少女漫画」を読んでたほうがいいけど、先にこっちでもいい。
このゆびとまれ(大澄剛)
これが子役のホンネだ超人気子役・藤江恵那は毎日お仕事で大忙し!!無邪気な子どもを演じつつも実は、大人に勝る野望を胸に抱く…!! “可愛い子ども”の特権フル活用で、芸能人をブッた切る!!過酷な芸能界を可愛く、逞しく生きる小学1年生!!
視聴者の好きな“理想の子供”を演じきる子役の藤江恵那、小学一年生。
その正体は、全宇宙で一番のトップ女優を目指すしたたかな女の子。
計算高さと演技力で周りの芸能人やスタッフを手玉に取る。
強い。
マネージャーの田代も苦労人だが、それなりに頼りにされている様子。
主にいたぶられ役として。
あさがおと加瀬さん。(高嶋ひろみ)
隣のクラスの加瀬さんは、陸上部のエースで美人の女の子。内気な緑化委員の山田は、彼女が世話しているアサガオの前で加瀬さんに声を掛けられて!?
加瀬さんシリーズ第1巻。
その後「おべんとうと加瀬さん。」「ショートケーキと加瀬さん。」と現在3冊出ている。
絵柄がかわいくて気になってたんだけど、今回対象になったので読んでみた。
山田は学校の緑化委員として、花壇の手入れを頑張っている女の子。
運動は苦手だし、言動がトロいところがあって、クラスに馴染めていない部分もある。
夏休み前に、隣のクラスで陸上部の加瀬さんが水やりをしてくれているところに遭遇する。
美人だけれど、男の子みたいに豪快なところがある加瀬さんに惹かれていく。
加瀬さんは加瀬さんで、山田の一生懸命なところをいつも目にしていた。
私たちは部で大会に出て記録が残るけど、(中略)誰にも見られないし褒められもしないのに山田はすごいと思ったよ。
終盤の加瀬さんは男前だった。
春風のスネグラチカ(沙村広明)
1933年、ソビエト連邦カレリア自治共和国。とある別荘(ダーチャ)の管理人であるイリヤ・エヴゲーニヴィチ・ブイコフは、車椅子の少女・ビエールカと物言わぬ従者・シシェノークに出会い、奇妙な賭を申し込まれる。なぜ彼らはこの地を訪れたのか、どこからやってきたのか。そして互いだけを頼りに生きる二人が背負う、密かな宿命とは――。
とある名家にまつわる、喪失と奪還の物語。
「 ツン95%のツンデレッ娘物語」を描くという発想が起点となってつくられた作品。
1918年にロシア帝国最後の皇帝ニコライ2世とその家族が処刑され、ロマノフ王朝が終わる。
その終焉は歴史的な謎とされ、アナスタシア伝説を生むことになる。
本作もある意味その流れの中にあるのだが、一風変わったサスペンスになっている。
スネグラチカは雪娘の意味で、ジェド・マロース(ロシア版サンタクロース)と春の精の間に生まれた。
あとがき
多くは、最初の1巻〜3巻あたりを試し読みできる形のものが多い。
継続するかどうかは、漫画以外の利用状況にもよるかもね。
将棋関連の雑誌や棋書は充実してると思った。
30日間はお試しで登録できるのでまずは体験してみるといい。
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