「さよなら私のクラマー」は新川直司による漫画作品。
月刊少年マガジンで2016年5月より連載を開始した。
43話は、一進一退を続ける両チームだが…
前回はこちら。
ワラビーズの反撃始まる?
本来のポジションから変わっている選手たちの活躍で、徐々に蕨青南の流れになりつつある。
司令塔の不在による緊張感がよい方向に働いているというのもあるだろう。
一歩引いたことで視野が広がり才能を開花させそうな者、相性の問題を解決し持ち味を生かしている者、そしてチームのまとめ役として力を発揮している田勢もその一人。

(「さよなら私のクラマー」43話より)
もともとキャプテンとして頼りになる存在であり、攻守にバランスの取れた器用な選手であるが、この試合では特に曽志崎の穴を埋める役割もこなしている。
守備ブロックを押し上げて攻めに出た今の状況では彼女の存在は欠かせないのである。
一時はまともな試合になるのかどうかも危ぶまれたくらいなのに、終了するまでどうなるか分からない展開になってきた。
これで曽志崎が帰ってきたらと考えると、楽しみが増えるというもの。

(「さよなら私のクラマー」43話より)
あとはこの流れのまま結果が伴うといいのだけれど。
数的不利を覆すために、周防と恩田には2人で3人を攻略することが課せられている。
相手としても彼女らがボールを持てば2枚は付けたいところだが、それが常に可能な状況なのである。
守備を引き付けつつキープしてパス出しをすることを要求されるが、興蓮館を相手にそれができる存在がいることで、ある程度の不利は解消されていると言えなくもない。
負担は大きいものの、その上で「秒殺しろ」と指示するところは深津監督らしいか。

(「さよなら私のクラマー」43話より)
脱げたスパイクを履き直す間も惜しんで上げたクロスの結果はいかに。
新川直司 講談社 2019-10-17
累計500万部突破!『四月は君の嘘』の著者・新川直司の最新作は、女子サッカー。埼玉県蕨青南高校、通称「ワラビーズ」と呼ばれる弱小女子サッカー部に集まった個性豊かな少女達。名セリフの数々と、躍動感あふれる試合シーンで綴られる彼女達の物語から目を離せない! 興蓮館戦が開戦(キックオフ)!彼女たちの高水準なフットボールを前にあっけなく2点を先制されてしまうワラビーズ。そんな矢先、さらなる危機が迫る!だが、依然として闘志を燃やす者が――!?