「さよなら私のクラマー」は新川直司による漫画作品。
月刊少年マガジンで2016年5月より連載を開始した。
前回はこちら。
真打ち登場か
蕨青南の選手たちの決断に、深津監督が動いた。
6番の小紫に代えて越前を投入し、興蓮館の攻撃の芽を潰しにかかる。
前試合での彼女の働きぶりは相手も把握済みで警戒はしてくると思うが、勝ちを諦めていない選手たちへの後押しとなるだろう。

(「さよなら私のクラマー」42話より)
右サイドへ移った周防の活躍は監督の期待通りであったとして、もうひとりの白鳥はと言うと…
いつもと違う感覚に戸惑っていた。
けれど調子が悪いわけではない。
むしろ所々キレのある動きを見せているし、オフサイドを取られて無効になったものの、DFを振りきってゴールも奪って見せた。
オフサイドなのはいつも通りと言えなくもないが、今日の彼女は一味違うようなのだ。
球技大会でも活躍していたように運動は元々得意な方だしポテンシャルは感じさせるものを持っている。
そんな彼女をサッカーに駆り立てるものが何なのか、描かれる日が楽しみだったりする。

(「さよなら私のクラマー」42話より)
白鳥に不足しているものは経験なのではないかという気がしているのだけれど。
そもそも中学時代にサッカー部に所属していたのかどうかも不明なのであった。
そんな状態でもスタメンを外れたことがないというのはすごいのではないだろうか。
いつか彼女の活躍でワラビーズが救われる日が来ないとも限らない。
それがこの試合になったりするのか?

(「さよなら私のクラマー」42話より)
深津監督も試行錯誤の中で彼女の生かし方を掴みかけているようだ。
オフサイドを取られるのは狙いはいいはずだから、攻めた結果として開眼を待ちたい。
案外、本人の言う通りパス次第で化けたりして。

(「さよなら私のクラマー」42話より)
白鳥の時代、来てもいいよ?
あと能見コーチ、スワンに対して辛辣過ぎじゃないですかね。
新川直司 講談社 2019-10-17
累計500万部突破!『四月は君の嘘』の著者・新川直司の最新作は、女子サッカー。埼玉県蕨青南高校、通称「ワラビーズ」と呼ばれる弱小女子サッカー部に集まった個性豊かな少女達。名セリフの数々と、躍動感あふれる試合シーンで綴られる彼女達の物語から目を離せない! 興蓮館戦が開戦(キックオフ)!彼女たちの高水準なフットボールを前にあっけなく2点を先制されてしまうワラビーズ。そんな矢先、さらなる危機が迫る!だが、依然として闘志を燃やす者が――!?