「とんがり帽子のアトリエ」は白浜鴎による漫画作品。
月刊モーニング・ツーで2016年7月より連載を開始した。
35話は、試験が終わった日の夜の出来事。ココは建物を抜け出して…
前回はこちら。
魔法使いを目指すことになったココは、同じ弟子であるアガット達に付き添い「第2の試験」を受けることになる。しかし「つばあり帽」の妨害が入り試験は中断、キーフリーは負傷する。治療のため魔法使いの本拠地・大講堂に向かった一同は、三賢者・ベルダルートの再試を受けることになるが、弟子4人の力を合わせた魔法で見事試験をクリアする。安堵に包まれる中、ココだけを呼ぶ声が?
(「前回までのあらすじ:とんがり帽子のアトリエ」より)
竜牧民の一族に伝わる 風に嫁いだ姫君の詩#ゾザの物語詩pic.twitter.com/odcaxBazH2
— 白浜鴎 (@shirahamakamome) September 14, 2019
作者のTwitterで番外編イラスト「ゾザの物語詩」シリーズが始まっている。前月に引き続きこれで2枚目。
ココたちの暮らす結託の地ゾザ半島の歴史物語だろうか。
ココを呼ぶ声
ベルダルートによる再試験を終えた後、ココにメッセージが残されていた。
夜になったら一人で訪ねてくるようにとの内容である。

理由として思い浮かぶのは一つ。
ココと禁止魔法をめぐる「つばあり帽」との因縁である。
これこそが大講堂へ招かれた本題だろうと思われるのだが…

ココが部屋に辿り着くと、ベルダルートが待っていた。
足の不自由な彼は、一日の大半をベッドの上で過ごすのかも知れない。
居心地の良さそうな快適空間で、いつでも描きたいときに魔法陣を描くこともできるようになっている。
普段は煙彫刻の姿で出歩いて街の様子を見聞きし、その場で魔法を発動させることもできる規格外な力の持ち主なので不便は感じていないのだろうが、ココたちの披露した魔法を見て実際に行ってみたいと思えたことを喜んでいた。

その魔法への愛は深く、ココとも気が合いそうだ。
飄々として、とらえどころのない言動が誰かを思い出させるが、キーフリーは彼の最初の弟子なのだという。
どちらかといえば血縁者の線を予想していたのだけれど。
となると、ベルダルートも意外と若いということか。
見た目よりずっと高齢なのかと思っていたが、三賢者の一人となったのもそう昔の話ではないのかもしれない。
師弟時代の様子も、二人とも今より若いという以外はあまり変化は見られない。
キーフリーが大講堂を去ったことと、つばあり帽との因縁がどうつながっていくのか。
ベルダルートの脚の状態とも関わってくることなのかどうか。

ベルダルートの提案は、ココを狙うものから守ってやろうというもの。
彼女に危害が及びそうな要因、「魔警団」や「つばあり帽」や「キーフリー」からである。
今まで語られなかった謎の部分に踏み込んでいくのかが楽しみだ。
来月は単行本作業のため休載とのこと。
6巻の発売日は2019年11月21日を予定している。