「小さいノゾミと大きなユメ」は浜弓場双(はまゆみば そう)による漫画作品。
月刊モーニング・ツーで2019年5月より連載を開始した。
6話は、始まりの場所へ手掛かりを見つけに旅立とうとするノゾミだったが…
前回はこちら。
目を覚ますと身長12センチの体になっていた女子高生・小岩望実が命からがらたどり着いたのは、ひきこもニートの大久保由芽が住むアパートの一室。「私は酔っ払ったアンタの妄想」という宣言から、ユメの脱ひきこもりの手助けをすることになったノゾミ。一方、そんな2人を草むらから見つめる “こびと” がもう1人――。
(「前回までのあらすじ:小さいノゾミと大きなユメ」より)
もうひとりの少女
室内の問題が落ち着く頃、再びノゾミの冒険が始まろうとしている。
彼女が小さくなった時に倒れていた場所は、とある神社の境内の、神木と思われる木の前である。
当時は通りがかった猫の襲撃に会い、ようやく逃げ延びたのがユメの部屋だった。
確信はないものの、何らかの手掛かりになりそうなものが見つかるのではないかと考えたいところ。

だがやはり問題はその場所を縄張りとしているであろうあの猫に遭遇せずに実行できるかどうか。
どうやらノゾミのことは狩猟対象として捉えているらしく、交渉の余地はなさそうだ。
無事にたどり着くにはリサーチが必要かもしれない。
今回はそんな中で心強い仲間が登場する。
彼女の名は中野苗、ノゾミと同じ境遇の女の子。

ということは彼女もまた記憶がないのである。
状況がわからないなりに、ハムスター?を手懐けたくましく生き抜いてきたようだ。
現在はアパートの中庭にある犬小屋で暮らしている。
これはユメに匿ってもらはなければだけど、今度はどんな理由をつけたものか。

また酔っぱらいの妄想とするのは少々キツいかな。
ユメなら通用する気がしないでもないのだけど。
ひとまず機動力は確保できたということで一歩前進かも?
ナエに存在が知られるきっかけになったゴミ捨ての日、外にはもう一人の通行人がいた。

ノゾミにそっくりと言うか、そのものの姿。
双子か、はたまた入れ替わりか、謎が深まってきた。
神木の注連縄が千切れていたことからして邪悪なものではなさそうだが、こびとが二人いるということは…?
待望の単行本1巻は、10月23日発売予定!