「MAO」は高橋留美子による漫画作品。
週刊少年サンデーで2019年5月より連載を開始した。
12話は、鐘呼の予言の言葉が気になった菜花は現代で調査をはじめることに。
中学三年の黃葉菜花(きば なのか)はかつて事故に遭った地を通ると大正時代へ。そこで会った陰陽師・摩緒に蠱毒"猫鬼"に呪われた可能性があると告げられる。同じ呪い説の2人は自身の謎を追う中で、猫鬼と同じ力を持つ預言者・鐘呼と会うも嘘と発覚。が、彼女の最後の叫びは「ある出来事」を予言していて――
(前回までのあらすじ:「週刊少年サンデー 2019年35号」より)
前回はこちら。
五行商店街の歴史を調査
鐘臨教の事件が片付いたあと、菜花は再び現代へと戻ってきた。
前回の時は1週間だったが、今度は1時間しか経過していないらしい。
相変わらず時間の流れが読めないが、この辺はランダムなのだろうか。

久々登場の魚住さんのスムージーは、やはり強烈な味。
鐘呼の予言の言葉が意味するものは何か、こちらにいる間に確かめておきたいことがある。
8年前の事故で菜花が見た光景と、これから起こるとされるこの世の終わりの内容が重なる点について。
彼女はある考えに行き着いた。

2つの出来事の奇妙な時刻の一致。
当時も商店街のあちら側とこちら側がつながったのだとしたら、小学生の菜花が見たものは関東大震災にあった五行地区の光景なのかもしれない。
となると、陥没もその影響ということになるのだろうけど、そっちは地震のせいと言うよりはよりは化物にえぐられた跡だろうか。
そんな状況で菜花が戻ってこれたのはなぜなのか。
発見当時、彼女の息が止まっていたこととも関係がある気がするのだが。

郷土資料の文献に残されていた五行商店街の震災時の様子に、猫鬼らしいものの姿が確認されていた。
結界が作られたのも、時間のズレが生じるようになったのも事故の日以降だと思われるが、誰が施したものなのだろうか。
少なくとも身近な人間は関わっているはずだけれど。
単行本1巻の発売日も決定している。
9月18日頃で、「高橋留美子傑作集 魔女とディナー」も同時発売の予定とのこと。
これは「高橋留美子劇場」シリーズの新作のことらしいのだが、旧名が仮タイトルになっているのかな。