「MAO」は高橋留美子による漫画作品。
週刊少年サンデーで2019年5月より連載を開始した。
「境界のRINNE」以来1年半ぶりの新作は、妖を追う青年と少女の出会いから。
今度はシリアス怪奇浪漫!
交錯する二つの世界で二人は出逢う、やがて来る“運命”にそなえて――
シン・るーみっくわーるど、ついに開幕――!!
(「MAO」(高橋留美子)1話より)
死んだことがある女の子
黃葉菜花(きば なのか)は中学3年生の女の子。
事故で両親を亡くした後は祖父とお手伝いの魚住さんと一緒に暮らしている。
彼女自身には後遺症などはなさそうだが、見た目に反して人より運動が苦手なのが悩みどころだろうか。
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魚住さんが毎朝作ってくれる地獄の泥沼みたいな味のスムージーが健康の素かもしれない。
事故のあった場所はこの数年で寂れてシャッター街になり、近頃はユーレイが出るとの噂も流れるようになっていた。
菜花にとっては家への近道としていつも通る道のひとつでしかないのだが、ある日ここで他の人には聞こえない音を聞いてしまう。
それから彼女の身に不思議な事が起こり始め…
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タイトルの「MAO」は、不思議な街に迷い込んだ彼女を助けてくれた青年の名前(摩緒)でもある。
このことをきっかけに彼の妖怪退治に協力していくのかと思いきや、何と妖は彼女自身であった。
しかも力が強いため何かで封じられているのだという。
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ベタな展開からセリフ一つで覆していくのはさすが。
事故が原因で妖が宿ったのか、それとも血筋なのか、魚住さんは人間なのかどうかとかいろいろ気になってくる。
連載開始に合わせてTVCMも公開された。
解説付きの別バージョンPVも。
開始前は最後の長期連載になるのでは? とも噂された本作だが、まだまだ先の話になりそうだ。
かつて「らんま1/2」でラブコメの洗礼を受けた身としては、日常系ラブコメを読んでみたいという気持ちはあるけれど。