
「それでも
週刊少年マガジンで2019年3月より開始した。
Twitterで「将棋のやつ」として公開されていたシリーズの連載化である。
暇なので漫画描きました pic.twitter.com/xkhMARczXs
— 山本崇一朗.高木さん⑩ツバキ② (@udon0531) 2018年4月22日
1話目は、流れは基本そのままだけれど先輩のデレ度が高くなっている気がする。
将棋部の日常
自称将棋部部長の八乙女うるしと後輩の田中歩は、放課後一緒に将棋を指すことを日課にしている。
人数が足りていないので正式な部ではなく、二人しかいないのだが、むしろそれは歩にとって好都合であった。

(「それでも歩は寄せてくる」1話より)
先輩との時間を独り占めできる貴重な機会。
彼は先輩に恋をしていた。
彼女が大好きな将棋で勝って、告白することを心に決めている。
そのため、それまで好きだということは決して認めようとはしないのだ。

(「それでも歩は寄せてくる」1話より)
根が素直なので先輩がかわいいことは否定しないし、むしろ積極的に言及していくスタイル。
それでいて好きなのかという話になるとうまいことはぐらかすのである。
そのことが、先輩を悶々とさせてもいるようで…
好きだと認めさせるためだけにこの対応。
ちょっと天然入ってるかもしれないが、彼女の方もまんざらではないということだろう。
この状況を断る理由など存在するだろうか。

(「それでも歩は寄せてくる」1話より)
超硬派。
精一杯の照れ隠しなのだろうが、これをさらっと流すのは至難の業である。
客観的に見れば彼が先輩のことを好きなのは明らかなのであるが、きちんと伝えることができるようになるのはまだ少し先のようだ。
そのうち出てくるかもしれないが、図書委員のカップルとの部への昇格を絡めたエピソードが好きなので登場を楽しみにしたい。