
「空電の姫君」は冬目景による漫画作品。
月刊バーズで2016年より「空電ノイズの姫君」として連載を開始、同誌の休刊に伴い2019年よりイブニングへ移籍した。
前回はこちら。
噂のガールズバンド
保坂拓海には5年ほど付き合っている一回り年下の恋人がいる。
磨音が小学生の時から知っていて、父が仕事で忙しい時は代わりに面倒をみてくれていたこともあったようだ。
彼女は音楽雑誌の編集者で、アルタゴをはじめ若手のバンド情報などにも詳しい。
そんな彼女の職場で話題になっていたバンドがある。

「DACE」という名で昨年活動を始めたばかりの大学生たちだという。
磨音の初ライブ時に登場したスリーピースのガールズバンドで、彼女のトラウマの原因となったことは記憶に新しい。
ライバルとなるのかはわからないが、アルタゴにとってモチベーションを高めてくれる相手であるのは間違いない。
拓海の昔のバンドと魚つながりなのは何か意味があるのかどうか。
そして今回のやりとりでチサトのフルネームが仙波千諭(せんば ちさと)と判明した。
メガネ少女再び

磨音たちの通う高校に、夜祈子の写真を撮りまくるメガネ少女がいたことを覚えているだろうか。(1巻参照)
盗撮の割にはやけに堂々としているのが印象的だった。
近距離からいい表情を捉えてはいるが、これを残せる可能性は低いだろう。
世間は狭いもので、彼女は日野の妹の友人らしく、身元を抑えつつ確保することに成功する。

お仕置きの代わりに、カメラマンとして仕事をさせてやろうという寛大な処置。
アルタゴのダサいサイトのページをリニューアルする貴重な人材を手に入れることができたようだ。
今後口コミが広がってくるならば、見られる機会も増えてくるかもしれない。
夜祈子が第4のメンバーみたいになってきているね。

次のライブの日も近づいてきて、対バン相手の中に、例のDACEが含まれていることが判明した。
気負いすぎてるように見えるのは心配だけど、向こうにも磨音を気にかけていてくれていたメンバーがいたはずなので、うまく交流できるといいんだけど。