
「赫のグリモア」はA-10(エーテン)による漫画作品。
別冊少年マガジンで2018年9月より連載を開始した。
『機構』の言い分に納得のいかない若葉とあかずきんは…?
大麦若葉は「魔獣」赤ずきんと死闘の末に契約。彼女は絵を具現化する力で人々を守る存在「書の魔導士」の使命を曾祖母から引き継ぐ。そんな二人を狙う「ルーキー狩り」の魔導士・丸谷を撃退するも、突如現れた謎の組織『機構』(ゲゼルシャフト)が襲いかかった。
(前回までのあらすじ:「別冊少年マガジン 2019年2月号」より)
前回はこちら。
『機構』との対立
親指姫まいあの契約者であった書の魔導士・丸谷の処遇をめぐって対立する「機構」とあかずきん。
突然現れた見知らぬ組織へ黙って引き渡すことに納得できるはずはない。
まいあへの仕打ちを考えれば、丸谷には相応の報いを受けてもらいたいところ。
だが確かにあかずきんはやりすぎたか。

彼女を止められなかった若葉に契約剥奪の宣告。
今まで丸谷を放置していた組織にしては対応が早いね。
星河管理官の口ぶりからすると、もともとそのつもりで来たのかもしれない。
そして、命令違反を指摘されたあとも執拗な攻撃を続ける竜胆雫(りんどう しずく)は明らかにヤバイやつだった。
むしろ資格を奪うべきなのはこっちだろうという気はする。

魔獣「輝夜(かぐや)」 と契約する書の魔導士。
「ある種の魔獣に対して執拗な憎悪」を持つとされているけれど、私怨で動く人間を制御できてない組織を信用しろと言われてもね。
問題は魔導士たちに対してどれだけの権限を持っているのかどうか。
契約者は強制的に管理下に置かれるのか、それとも例外はあるのか。
ここまでのやりとりの中でも、人と魔獣は対等ではないとの考え方が透けて見えている。
若葉とは相容れない部分だろうね。

出会ってまだ間もない魔獣たちを信じて命を賭けられる人間は、あかずきんの記憶の中でも特殊な部類のようだ。
これは先代の茜にもなかった部分かもしれない。
能力は不足していても、思いの熱さでは負けてないぞと。

若葉のこの宣言に、『機構』側の答えは…?
あとがき
単行本1巻の発売日は2月8日を予定している。