「魔王城でおやすみ」は熊之股鍵次(くまのまた かぎじ)による漫画作品。
週刊少年サンデーで2016年より連載を開始した。
魔王城にも魔族の新人たちが入ってきて、姫もついに先輩に?
怖くて悪い…立派な魔物になります…!!
春…魔王城に新人魔物がやってきた! 新人魔物研修旅行を控え、準備にいそしむ魔物たち… そんな中、新人たちの憧れの存在、魔王率いる十傑衆は皆、一様に思っていた… 「人質を甘やかしてるって、新人にバレたら絶対マズい…!」 まくらなげを楽しみにしている姫を連れて、はたして、新人たちの純粋な期待を裏切ることなく、無事に旅行を乗り切れるのか…!? 姫の無駄遣いSTOP計画実行…!? ところで、あくましゅうどうし、君の本名は…? 新しい仲間も増えて、人質生活大充実の第八巻!
前回はこちら。
魔王城の新人研修
魔王城に春がやってきた。
やがておとずれる勇者アカツキの来襲に備え、魔王軍も戦力の補強を怠らない。
今年も多くの新人たちを迎え、幹部は研修旅行のための会議を行っていた。

そこへいつものように顔を出したスヤリス姫 は、どうやら枕投げに興味を持っているようである。
彼女は集団での泊まりこみの旅行はまだ経験がなく、図書館で目にした枕投げの様子がいたく気に入ったらしい。
だがこれは飽くまで教育のための研修旅行である。
幹部たちが浮足立っていては新人たちに示しがつかない。

今回は、魔界の温泉地ジゴ=クサツを舞台に、幹部の威厳と姫の野望をかけた戦いが繰り広げられる。
人間界行きでは留守番役だったレッドシベリアン・改やポセイドンも参加し、大所帯での行動に騒動の予感しかしない。
本来は人質である人間の姫に振り回されているなんて、新人に思われるわけにはいかないし、かと言って姫を悲しませるのも不本意なのである。
この辺のバランスをクリアしつつ温泉旅行を満喫したいところ。

そして、温泉といえばお約束の…と言うよりまさかの姫のサービスシーンが登場。
2巻でもお風呂のシーンはあったけど、今度の姫は一味違う。
新人たちには幹部の一人だと思われていた姫 も、最終的には程よい距離感を手に入れたようでめでたしめでたしである。

枕投げの計画も、姫なりの歓迎の表れであった可能性もなくもなかったり…?
前巻で魔族と人間の新たな関係性を感じさせ、 物語も大きく動きつつあるのかと思いきや、いつもどおりの日常が続いて安心する。
勇者とポセイドンが戦う場面が見られたり、けっこう近くまで来てるのかもしれないけれど。

さんざん満喫したあとの姫のセリフがまたいいね。