「ヒックとドラゴン2」はディーン・デュボア監督による2014年公開の映画。
前作から5年後の世界を描いている。
日本では劇場公開がスルーされたが、アカデミー賞長編アニメーション部門でノミネートされた作品でもある。
大好評だった1作目から、さらにパワーアップして帰ってきた。
あらすじ
バイキングの少年ヒックと、飛べなくなったドラゴンの子供トゥースとの出会いから5年が経った。
平和になったバーク島では、人々はドラゴン・レースに熱中していたが、ヒックの興味は島の外にあった。
まだ見たことのない土地、出会ったことのないドラゴン、広い世界を知りたかった。
父の、長への就任要請をすり抜け、地図にない島を探す日々。
そこで出会ったハンターから、ある人物がドラゴンを集めて軍団をつくっている話を知る。
【予告編動画】
HOW TO TRAIN YOUR DRAGON 2 - Official Trailer - YouTube
たくましくなったヒックとトゥース
ひ弱な少年だったヒックも、5年の間にずいぶんとたくましくなった。
前作では年齢は出てこなかった気がするが、今回で20歳と判明する。
まだバイキングの長となる決心はつかないが、体格もよくなり鍛冶の腕も上がって、ドラゴンマスターとして一回り成長した姿を見せる。
もう子供ではないが、無鉄砲さと頑固さは相変わらずだ。
ゲップの言葉にもある。
ヒックはまだ20歳だ。おまけにバイキングときた。最悪の組み合わせだ。
最高のドラゴンマスター
ヒックたちをさらに成長させる存在として、母親が登場する。
予告編だと素顔の状態だが、この登場シーンがかっこいい。
ヒックが赤ん坊の頃、ドラゴンにさらわれ死んだと思われていた母は、彼らと共に生き、最高のドラゴンマスターとなっていた。
ヒックの無鉄砲さと、共生を願う心は母譲りのものだった。
彼女はハンターたちからドラゴンを守っていたが、軍団の目的は何なのか。
父ストイックも知るその名前、ドラゴ・ブラッドヴィスト(Drago Bludvist)。
謎の男の魔の手がドラゴンたちの楽園に迫る。
巨大なドラゴンに攻め入る軍勢、前作と似た構図だがヒックやバイキングたちは逆の立場にいる。
御し難いのはドラゴンではなく、それを悪用しようとする人間であった。
戦いを通して、ヒックもトゥースも一人前になる。
次回の3作目が映画版の完結編として2017年公開が予定されている。
映画版は単体としても楽しめるが、1作目と2作目の間にTVシリーズがある。
より細かい事情を知りたければそちらも観ておくといいかも。
あとがき
本作のハイライトの一つは、父と母の再会。
父さん男前すぎるよ。
人の話を聞かないところもあるが、家族思いの男だ。
ヒロインのアスティのことを気に入っており、レースで活躍した彼女を見て、「見たか、うちの息子の未来の嫁だ!」と叫ぶところも微笑ましい。
トゥースは前回以上にかわいい。
画面の後ろの方で他のドラゴンとじゃれあう様子とか、そっちの方に気を取られたりする。
孤高の存在だったトゥースも仲間ができ、居場所を得たうれしさがあふれている。
そして最強のドラゴンと呼ばれる片鱗を見せ始める。
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- 発売日: 2016/04/02
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原題:How to Train Your Dragon 2
監督:ディーン・デュボア
原作:クレシッダ・コーウェル
出演:ジェイ・バルチェル(田中隼) / ジェラルド・バトラー(田中正彦)/ アメリカ・フェレーラ(寿美菜子) / ケイト・ブランシェット(深見梨加) / クレイグ・ファーガソン / ジョナ・ヒル
原作の小説シリーズは11巻と番外編がある。
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