
「空電ノイズの姫君」は冬目景による漫画作品。
月刊バーズで2016年より連載を開始した。
18話は、アルタゴのギタリストとして初ライブを終えた磨音だったが、思うような演奏が出来なかったことをまだ引きずっていた。
前回はこちら。
その後のアルタゴ
ライブの日から一週間が経っても、磨音は立ち直れていない。
まだギターを触る気にもなれていないようだ。

子供の頃から自然に弾いてきた彼女にとって初めての経験らしい。
父の背中を見て遊びの延長で始めたギターも、いつしか生活の一部となっていて、触らない日が続くと不安になる。
それでもライブでのショックが大きかったと見えて、バンドの練習も休んでいた。
やるべきことは分かっている。
この借りはライブで返すしかないのであり、 こんな所で立ち止まっている場合ではない。
ただ、彼女の場合は気持ちさえ戻ればどうにかなると思える部分もある。

磨音より精神的に弱そうな高瀬は、もう次のために動き出していた。
新曲を、それも演奏や歌にとやかく言わせないくらいのいい曲をつくろうと。
実際は曲でも作っていないと不安であるという理由らしいのだが、ここ最近の彼の様子を見ると現状を把握した上で前を向こうとしていることが分かる。
ようやくである。
ちなみに、練習のことは頭になかったようなので、日野はずっと待ちぼうけということになるが…
夜祈子のデビューが近づく

初ライブと言えば、もう一人の夜祈子もそろそろである。
拓海の後輩の何とかいうバンドのコーラスとしての出場で、最初の予定よりも出番が増えていると話していた。
メンバーにも気に入られていたし、見せ場を作ってもらっている可能性もある。

夜祈子の方が耳の肥えた客層を相手にすることになるが、彼女なら物怖じせずクールにこなすだろう。
そんな姿を見て磨音が立ち直ることになる流れなんだろうね。
どうせなら買い物も付いてけばいいのに。
あとがき
今回の月刊バーズは表紙で巻頭カラー。
先月発売された単行本2巻の続きが読めるようになっている。