
「空電ノイズの姫君」は冬目景による漫画作品。
月刊バーズで連載中。
思い切って自分用のギターを手に入れることにした磨音は楽器屋へ向かう。
前回はこちら。
ギターを探して
自分のギターを購入するため、磨音は楽器店めぐりをしていた。
好みはレスポールだが、軽さも考慮してテレキャスターも選択肢に入っている。
レスポールは本体が重い上にハードケースになるので、小柄な女の子の磨音にはちょっと大変だろう。
普段のバンド練習でストラトを使用しているのは、軽くて持ち運びしやすいことが理由かもしれない。

そして、最大の難点は高校生が気軽に手を出せる値段ではないこと。
小学校以来のお年玉貯金を引っ張り出してみたものの、全然足りていなかった。
別ブランドのコピーモデルで妥協するのが現実的なところだ。
磨音の場合は父のギターを自由に借りられる立場なので、バンドの件を報告さえすれば気兼ねなく使うことが出来るのだが、タイミングを逃したことでどんどん言いづらくなってしまっている。
父との対話

そんな磨音が頼るのは音楽誌編集者で父の恋人、チサト。
まずは彼女に報告して協力を要請するが、家庭の事情には立ち入らないことにしてることを理由に断られてしまう。
これ以上は覚悟を決めるしかない。
磨音は拓海の前に立つのだった。

だが磨音はけっこうヘタレだった。
改めて切り出すとなれば気後れするのは仕方がないことなのだけれど。
そんな彼女のことを、父はすでにお見通しである。
怒るほどではないが、娘の口から聞けるのを待っていたのだろう。

以前から磨音の様子がおかしいのを気にしていたので、予想はしていたはず。
父はどう答えるのか。
バンド自体はよく思ってはいないだろうけど、こそこそされるよりはいいはず。
むしろギターを譲ってくれる流れだったりする?