
「ゆるキャン△」はあfろによる漫画作品。
まんがタイムきららフォワードで2015年より連載を開始した。
ソロ活動が好きな女の子とアウトドア初心者の女の子、二人の出会いからゆるく始まるキャンプ生活。
富士山が見える湖畔で、一人キャンプをする女の子、リン。 一人自転車に乗り、富士山を見にきた女の子、なでしこ。 二人でカップラーメンを食べて見た景色は……。
(ゆるキャン△│漫画の殿堂・芳文社より)
ソロキャンガールと迷子の少女
本栖高校に通う志摩リンはキャンプ好きな女の子。
人の少ないオフシーズンを選び、一人での活動を楽しんできた。
中学生の時、祖父に道具をもらった事でなんとなく始めた彼女も、近所のキャンプ場では常連として顔を覚えられるまでになっている。
そんなある日、彼女は本栖湖のキャンプ場で帰れなくなっていた少女に出会う。

少女の名は各務原なでしこ。
富士山を見るために自転車でやってきたが、疲れて居眠りをしているうちに暗くなり、道がわからなくなっていたのだった。
この時二人で見た富士山の姿とカップ麺の味が忘れられなかったようで、なでしこはキャンプに興味を持っていく。
学校ではアウトドア系の部活に入部し、まったりキャンプ生活を送ることを思い描いていた。
野外活動サークル始動

なでしこの通う高校には、アウトドア系の部活は二つ。
体育会系の登山部とまったり系の野外活動サークルである。
迷うことなく後者の部室にやってきたなでしこだが、メンバーは大垣千明と犬山あおいの二人だけで、本格的な活動はまだの同好会であった。
むしろ彼女が入部することによって動き出していく。
四人いれば部に昇格できるので、あと一人メンバーが欲しいところ。
心当たりがあるね。

本作では単独行動を好むストイックなリンと、みんなで賑やかなキャンプを楽しむ野クルと、二つのパターンが味わえる。
それらを繋ぐのがなでしこの役目。
野クルでの活動をしながらリンのキャンプ場所へ突撃したりするなど、元気と行動力に溢れている。

やがてはリンやその友人を巻き込んで広がっていくだろうが、それはもうちょっと先の話。
時間の流れはゆったりしている。
アウトドアといっても大自然を行く系から、近くに温泉やカフェ併設の公園がある軽めの非日常まで幅広い。
合間にスマホで報告しあったり、カジュアルに楽しんでいる様子も見られる。

キャンプの豆知識を交えながら、もっと身近に感じられるように描かれているのが魅力でもある。
あとがき
2018年冬アニメでの放送も決まっている。
まだ4巻が出たばかりなので追いつきやすいと思う。