
「ぼくたちは勉強ができない」は筒井大志による漫画作品。
週刊少年ジャンプで2017年より連載を開始した。
すべての教科を卒なくこなす秀才の高校生が、一点集中型の天才たちの教育係を任命されるハーレム型のラブコメである。
大学推薦を狙う、高校3年生の唯我成幸はなぜか天才美少女の文乃と理珠の教育係を任される。完全無欠に見えた二人だが実は意外な悩みを抱えていて……!?
(ぼくたちは勉強ができない 1|集英社マンガネットより)
秀才男子と天才美少女
一ノ瀬学園に通う唯我成幸(ゆいが なりゆき)は秀才である。
高校では部活も遊びもせず勉強に打ち込んできた。
その結果、ほぼ全教科で8割以上の成績を維持している。
彼のモチベーションを保っているのは、3年時に選ばれる特別VIP推薦にある。
それは、歴代の生徒のなかでも特に優秀と見なされたものに限り、その後の大学進学にかかる全ての学費を免除するシステム。
父親を亡くし、家計の苦しい中で家族を支えてやりたいと願う彼にとって、どうしても欲しい物であった。

そんな彼に、千載一遇のチャンスがやって来る。
学園には、文系と理系にそれぞれ他の追随を許さない生徒がいるのだが、その進学へ向けた教育係を引き受けることを条件に、推薦を認めるとのこと。
緒方理珠(おがた りず)と古橋文乃(ふるはし ふみの)の二人は、学園が誇る天才で、共に美少女として知られている。

ただし、得意科目以外はポンコツであった。
これが苦手というレベルではなく、かなりひどい。
担当してきた教師たちがみな匙を投げるほどなのだが、ここに彼の腕の見せ所がある。
唯我も昔は勉強ができなかった。
現在の成績を残すまでには相当な努力と工夫をしてきているはずなのだ。
出来ない経験をしているからこそ出来ないものの気持ちがわかる。
そして、小さな姉弟がいることもあり、面倒見がいい。

徹夜で各自にアドバイスノートを作ってくるほどにマメな性格だったりする。
この調子で彼女たちの成績を上げることができるのか。
注目は、途中から参加するもう一人の美少女。
武元うるかは唯我の中学からの同級生で、出場する水泳の大会でことごとく優勝している天才児。

彼女も壊滅的に勉強ができない様子。
スポーツ推薦とはいえ、英語が必要である彼女の教育係も追加されることになる。
そして、彼女は唯我に恋心を抱いているのだ。
彼女の参加でラブコメ展開にも拍車が掛かるかもしれない。
あとがき
ジャンプの単行本は久々に買った気がする。
電子書籍版は本来16日の予定だったのだが、発売即品切れ状態で緊急配信になったとのこと。
集英社は通常でも1ヶ月遅れの配信なので異例中の異例のことである。