
「リトルウィッチアカデミア」のコミカライズ第3弾が発売された。
左藤圭右(さとう けいすけ)によって月刊少年エースで連載中である。
前作は、劇場版の後にアッコのルーナノヴァ入学まで遡ってオリジナルの展開をするものだったが、今回はTVアニメ版の流れに沿いつつ補完的なサイドストーリーを描いている。
アッコのルーナノヴァ魔法学校入学
子供の頃、シャイニィシャリオの魔法ショーを観て魔女にあこがれたカガリ・アツコは、ついに名門校ルーナノヴァ魔法学校のある地・ブライトンベリーへ到着する。
早速、この町と学校をつなぐ停留所を探すことにしたアッコだが、町の人は誰もその場所を知らないのだった。
冒頭部分は、TVアニメ版の第1話をそのまま再現している。

スーシィやロッテとの出会いや、アルクトゥルスの森でのコカトリスとの対決からシャイニィロッドの発見と入学式。
この入り方は、アニメ版を観たことのない人でも読み進めやすいようにとの配慮だと思う。
そして本作の魅力は各話の間を繋ぐオリジナルストーリーにある。
その後の流星丸
ルーナノヴァ杯ホウキリレーでダイアナと優勝を争ったアッコ。
元々ホウキに乗れない彼女がそこまで頑張れたのは、伝説のホウキ流星丸の存在のおかげであった。
これはロッテの行きつけの魔道具カフェに展示されていたもので、とある魔女によって施された魔力が宿っている。
レースの後、ホウキをカフェに返しに行くのだが、そこでアッコは本来の持ち主に返すことを提案するのだった。

「ホラ、ろくでもない」 のセリフがスーシィらしくていい。
この頃のアッコは、アーシュラ先生にもらった初等部用の教科書を参考に、ホウキと親睦を深めようとしていた時期。
アニメ版だと中庭でホウキをなだめたり脅したりの連続ティアフレーレの場面。
そんな彼女だから流星丸も元の持ち主の所に帰りたがっているのではないかと考える。
流星丸の運命は。
アッコのアルバイト
ルーナノヴァの魔導石がドラゴンたちに持ち去られる事件の直前のエピソード。
ルーシィが誕生日を祝ってもらったことがないと聞いたアッコは、サプライズのためにアルバイトをすることになった。
学外に出るわけにはいかないので、寮のゴブリンたちの仕事を手伝うことに。

珍しいアッコのメイド姿。
梅昆布茶を飲まされ戸惑うダイアナだが、密かに気に入ったようだった。
このダイアナはデレやすそう。
友達思いなアッコの行動が周囲を巻き込んでいく。
あとがき
スーシィの家族が少しだけ登場するが、公式設定はないのかも知れない。
前作との違いも比べてみるのもいい。
ちなみに、てりてりお版ではルーシィのやんちゃな妹たちが騒動を巻き起こす回があるし、藤原ゆか版ではアッコの子供時代の同級生の男の子が登場する。