「終電ちゃん」は藤本正二による漫画作品。
週刊モーニングにて月一で連載中。
3巻は小田急線の終電ちゃんの呼びかけで各地の終電ちゃんが一堂に会する。
終電が何事もなく運行できますように。日々、当たり前のように走る終電には、その「当たり前」を支える意地がある。自らの創意工夫、鉄道員の協力、他路線との連携……。終電ちゃんたちは、あらゆる手を使って終電を運行する。井の頭線、南武線、大江戸線、常磐線、広島電鉄宮島線、上越線の終電ちゃんが新たに登場!「JTB時刻表」掲載の漫画も収録!
(講談社コミックプラスより)
前回はこちら。
終電ちゃん風邪をひく
一日の終りに人々を無事目的地に運ぶために頑張っている終電ちゃん。
もし彼女たちがいなかったとしたらどうなるだろうか。
以前、大雪の日に山手線の終電ちゃんが倒れたことがあった。
一度は運休が発表されたものの、中央線の終電ちゃんの励ましもあり、接続までの一駅を何とか乗り切ったのである。
擬人化である終電ちゃんと車両の状況は一致するのが自然であるが、運行できる環境の中で終電ちゃんだけが倒れた場合にどう乗り切るのか気になるところ。
この回では、風邪でダウンした中央線の終電ちゃんを休ませるために奮闘する職員たちを描くことで、この問題に踏み込んだ。
普段の終電ちゃんの仕事ぶりを少し詳しく知ることができる。
近隣の終電ちゃんたちも応援に駆けつけた。
路面電車の終電ちゃん
西日本を中心に全国で約20ヶ所に残る路面電車。
中でも広島電鉄は最長路線を持つようだ。
普通鉄道に比べて連結数は少ないものの、道路上を走るため、終電ちゃんは急がしそう。
路面電車専用の信号とか地元以外の人には分かりにくいかもね。
終電ちゃんたちが休める日
毎日必ずやってくる終電に、彼女たちの気の休まる時はあるのだろうか。
週末のラーメンを楽しみにしている終電ちゃんがいたり、お酒好きな終電ちゃんがいたりするが、年に一度だけ終電のない日が存在する。
大晦日から元旦にかけての一晩を各地の終電ちゃんたちが集まって過ごす特別な時間。
小田急線の終電ちゃんの発案により、貴重な顔合わせが実現した。
彼女は首都圏の終電ちゃんとしては珍しくおっとり型で人当たりのいい癒やし系だ。
取りまとめ役としては適役なのかもしれない。
おっちょこちょいなところはあるが。
箱根の温泉旅館で一年の疲れをとる終電ちゃんたち。
翌日からはまた急がしい日々がはじまる。
3話が路面電車回になっている。