
「将来的に死んでくれ」は長門知大(ながと ちひろ)による漫画作品。
別冊少年マガジンで連載中。
帯の言葉は「あなたのためならいくら(何万円)でも」
女子高生・菱川俊が恋しているのは、同じく女子高生の刑部小槙! この恋心、お金を積んででも届けたい! たとえ手段は不純でも、小槙への想いは、純粋で一点の曇りナシ!! まずは、お友達からお願いします。
(講談社コミックプラスより)
あなたのためなら、いくらでも
菱川俊(ひしかわ しゅん)は同級生の女の子に恋をしていた。
みんなよりちょっと胸があってほんのちょっと可愛すぎる(自称)彼女は新しく始まる高校生活に期待をふくらませていたのだが、入学式の日に運命的な出会いをする。
楽しい友達、いい感じの彼氏をつくって幸せな学生生活を送るはずだった。

(「将来的に死んでくれ」1巻より)
そんな彼女に対するクラスメイトの第一印象はこれである。
告白した相手は刑部小慎(おさかべ こまき)、黒髪のクールな女の子。
彼女にその気は全くないが、なかなかの懐の大きさを持ち合わせていた。
菱川を突き放しつつも、友達としての範囲内であれば近付くのを許している。

(「将来的に死んでくれ」1巻より)
むしろ、幼なじみと思われる沙弥を含め三人で行動することが多いくらいだ。
菱川にすれば好きになった相手がたまたま女の子であっただけであり、小慎にすれば友だちになった女の子がたまたま変態であっただけなのかもしれない。

(「将来的に死んでくれ」1巻より)
デート(一緒に下校)をしたり、スキンシップ(手をつなぐ)も積極的にではないがつきあってくれている。
小慎が拒絶するのは菱川の行き過ぎた要求そのものであり、菱川自身ではないという点がいいね。
この明確な線引きがあるから安心して見ていられるし、菱川の残念具合が微笑ましい。

(「将来的に死んでくれ」1巻より)
彼女はおとなしくしていれば普通よりかわいい女子高生であったはずなのだが、女の子を好きになったのも告白を断られるのも経験がなかったせいか、いろいろと順序を間違えてしまった。
時に援交を迫るおっさんのような言動に走るがそれもまたご愛嬌である。
彼女にはこのまま突っ走ってもらいたい。

(「将来的に死んでくれ」1巻より)
小慎には小学生の弟慎介がいる。
姉とは正反対にサービス精神旺盛な様子で、将来が心配なキャラ。
2巻ではこの子が鍵になってきそうである。