「愚かな天使は悪魔と踊る」はアズマサワヨシによる漫画作品。
電撃マオウで連載中。
悪魔のやる気を出させるために人間界にアイドルのスカウトに来たのだが、 間違って天敵である天使・天音リリーをスカウトしてしまった阿久津雅虎。 リリーに浄化されるのを回避するため、悪魔探しを手伝うことになった阿久津だが、 危機脱出のためリリーを堕天させようと息巻き――!? 更なるハラグロ少女も現れ、 2人の関係は更に加速する!! お互いがお互いを堕としあう、ハラグロラブコメ第2巻!
(あらすじ:電撃コミックWEBより)
前回はこちら。
天音の悪魔狩り
魔界のアイドル候補をスカウトするはずが、本物の天使に声を掛けてしまった阿久津。
その圧倒的な力を前に浄化される寸前であったが、彼女の仕事を手伝う事を条件に解放される。
彼女はこの町にやってくる悪魔を浄化することを仕事にしていた。
悪魔狩りである。
天使に対抗するための任務のはずが、逆に協力を余儀なくされるという屈辱。
彼女、天音リリーの拘束力は強く、正面からの解除は困難である。
阿久津は、自身の魅力で彼女を籠絡するしかない。
浄化された悪魔は、力を奪われ、元の姿も失ってしまう。
魔界では、天使は残酷なものとされてきたが、天音は他とは少し違うようである。
二人の間にも信頼関係とも呼べるものが生まれつつあるが、それでうまく事が運ぶかというとそうはいかない。
両陣営が動き出しそうな様相を呈している。
リリー vs. 夕香
今回の見どころは、クラスメイト広田の幼馴染の女の子、棚橋夕香と天音による女の戦い。
彼女たちは出会いのきっかけからして犬猿の仲なのであるが、とある休日の一日を一緒に過ごすことになる。
相手のコンプレックスを的確に突いてくる人身掌握に長けた存在もといハラグロ天使に対し、夕香も負けてはいない。
第二のヒロインとして存在感を増してきた。
鮮血の記憶を植え付けるつもりが、初プリにはしゃぐ天音の姿を見て思いとどまるなど引き際をわきまえた優しい部分もある。
違う出会い方をしていれば普通に仲良くなっていたのかもしれない。
一方、自らの魅力で天音を説得する必要のある阿久津は、まだ恋愛経験がなかった。
そんな阿久津に担任の城村からの力強いアドバイスが送られる。
「女なんてのはな、髪がすべてなんだよ。」
彼らしい説得力のある言葉であった。
あとがき
堕としあいという点からは天音が一歩も二歩もリードを奪った感がある。
大丈夫か阿久津。
次巻は、魔界から助っ人が登場しそう。