「MAO」は高橋留美子による漫画作品。
週刊少年サンデーで2019年5月より連載を開始した。
47話は、サロンで遭遇したあの人について。
前回はこちら。
これは、同じ「呪い」を背負う摩緒と菜花の “全てを終わらせる” 物語――
中学三年の黄葉菜花(きば なのか)はある門を通り大正時代に漂流。同じ「猫鬼の呪い」の陰陽師の摩緒(まお)と出会う。彼は寿命を操る秘法を継ぐために必要な生贄。故に5人の兄弟子に命を狙われている。その兄弟子の一人らしき男・不知火。その手下の正体が、摩緒の想い人で死んだはずの紗那だった… 一同は動揺する!
(前回までのあらすじ:「「MAO」(高橋留美子)47話 ―紗那の最後―」より)
生きていた紗那?
御降家の使者に接触した摩緒と華紋が目にしたのは、師匠の娘・紗那に生き写しの姿だった。
900年前の事件で亡くなった彼女の死について、摩緒に疑いがかけられている。
その話が根底から覆されることになるかもしれない。

死んだ者が生き返るのかどうかという点については前例があるものの、彼女がそれと同じとは考えにくい。
当時、彼女の身に何が起こったのか。
猫鬼との戦いで記憶が曖昧な摩緒に罪を着せ、紗那の死を偽装した者がいる?
あるいは、死後に呪術で利用されているのだろうか。

華紋や百火も彼女の死ぬ瞬間を見たわけではないが、埋葬に立ち会っただけに予想外の結果に驚いているようだ。
怪しいのは摩緒が殺したと言い出した人物だが…
とりあえず確かなのは、現在の彼女は敵側の立場だということである。
たとえどんな理由があるにせよ、これから戦う道は避けられないだろう。
本人の意志とは別のところで進行している気がするのだけれど、菜花が聞いた声に秘密がありそうだ。

人の声じゃなかったとの印象が事実だとすれば、彼女を動かしているものは外部の力な可能性があるか。
本当に紗那なのか、という点にも疑問が残っているしね。
黒幕は京以外の所にいるのかも。
単行本4巻は2020年5月18日発売予定。