「MAO」は高橋留美子による漫画作品。
週刊少年サンデーで2019年5月より連載を開始した。
42話は、御降家の元弟子たちが勢揃い。
前回はこちら。
これは、同じ「呪い」を背負う摩緒と菜花の “全てを終わらせる” 物語――
中学三年の黄葉菜花(きば なのか)はひょんな事から大正時代に漂流。陰陽師の摩緒(まお)と出会う。同じ「猫鬼の呪い」にかかる摩緒は寿命を操る秘法を受け継ぐ生贄らしく5人の兄弟子から狙われている模様。その兄弟子の生き残りは噂に上る真砂ではなく不知火だと発覚。一方、現代の菜花は猫鬼にある事を警告され…
(前回までのあらすじ:「「MAO」(高橋留美子)42話 ―鼎談―」より)
摩緒の元に集まる元弟子たち
京から帰還した華紋が摩緒のもとを訪れた。
向こうで手に入れた情報と、摩緒たちの知る事情を共有しようとの考えらしい。
今後の状況によっては手を組むこともあり得るし、悪い話ではないだろう。

戦力と行動力を備えた彼が味方になってくれるのならむしろ大歓迎である。
立場としては呪い合う仲ながら、後継者争いに興味のない者同士で協力すれば対策も取りやすいというもの。
とは言ってもお互いを信用するまではしばらく時間がかかりそうだ。
兄弟子と会ったのは貂子が攫われた事件以来だが、ナチュラルに追跡用の薬を仕込む華紋といい、当然のように避けている摩緒といい、ある意味相手の行動への信頼はあるのかもしれない。

三人の共通認識として、刺客の主が不知火だというのはやはり予想外であること。
五色堂に呼ばれたメンバーはお互いの顔が見えない仕組みになっているため定かではないが、もともと候補ではなかっただろう。
当時、実力のある弟子たちが謎の死を遂げた事件と関わりがあるのかどうか。
いずれにしても黒幕としては物足りない人物である印象だ。
一緒にいた仮面の女性が鍵を握ってそうだが髪の特徴からして妹弟子かな?

猫鬼が先日の菜花の血の一件を知っているようなのも気にかかる。
謎が深まったところで次回、巻頭カラーで新展開とのこと。
単行本4巻は2020年5月18日発売予定。