「お近づきになりたい宮膳さん」は秋タカによる漫画作品。
Twitterでの公開を経て2020年2月よりガンガンJokerで連載を開始した。
以前掲載された読切作品「六畳一間の魔女ライフ」とのW新連載に加え、単行本1巻も同時発売である。
描き下ろし30Pに加え雑誌連載分を2話分先行収録とのこと。
本誌は表紙&巻頭カラー&センターカラーの豪華版。
清楚なお嬢様宮膳さんと、元やんちゃでぶっきらぼうな松林くん。高校生活初日、席が近くなったことをきっかけに楽しくお話したい…と思うけど育ってきた環境が違うからかなんとなくうまくおしゃべりできない…! それでもちょっとずつ、二人ともががんばって話せることも増えていくのですが楽しくお話するだけで、どうしてこんなに赤面しちゃってるんだろう!? だんだんお近づきになっていく二人をずっと眺めていたいラブコメ第1巻。
単行本用に描いてたけどP数間違えてお蔵入りになった宮膳の絵です pic.twitter.com/ZIrpsHyK3j
— 秋タカ@お近づき1巻は2月22日 (@akihigh001) January 20, 2020
宮膳さん猫耳バージョン! みゃー膳さんかな?
正反対の二人は互いにお近づきたい
教室の席が前後ろになった宮膳桜と松林颯太は、お互いのことが気になっている。
片やお嬢様育ちで品行方正、おしとやかな女の子。
片や不良校出身で二つ名を持つ口下手な男の子。
正反対すぎて接点が見つからない。
どうにかしてお近づきになりたいところなのだが…

ある日、床に落ちた消しゴムを拾ってあげた松林に掛けられた言葉は、聞き覚えのあるものだった。
彼の好きな極道映画の中のセリフ、「この借りは地獄で返すぜ」なのである。
まさかの同じ趣味の持ち主か、とも思われたが彼女に限ってそんなはずはない。
実はお近づきになるために密かに勉強してきたものであったのだ。
自然な流れで口にできた達成感で満足そうな表情がかわいい。

これをきっかけに話がはずんで仲良くなれたらいいのだけれど、先行するイメージのせいですれ違いが起こってしまう。
本作はそんな二人の両片思いに悶えるためのラブコメディである。
その関係に気付いているものはまだ見当たらなかった。
連載版で理解者第1号になりそうなのが、宮膳さんの友人の女の子。
よく一緒に行動している、前の席に座っているクラスメイトだと思われるが、キャラデザが微妙に違う。

単行本1巻はガンガンJokerに掲載の1話が後から描かれたために、その他のエピソードに設定が反映されてないのかもしれない。
この時、宮膳さんのうれしそうな理由を知っているような口ぶりが気になった。
今後二人を応援してくれる流れかな?
もっとも、放っておいても時間の問題な気はするのでこっそり見守るのがよさそう。

校内に住み着いている猫の存在も後押ししてくれるだろう。
猫と会話しようとする宮膳さん。
思わず声に出ちゃうのも無理はないよね。
かわいいのはどっちだ?