「とんがり帽子のアトリエ」は白浜鴎による漫画作品。
月刊モーニング・ツーで2016年7月より連載を開始した。
大講堂を飛び出して図書の塔のある湖へとやって来たココ。
このまま進むのか、それともキーフリーたちと戻るのか、彼女は選ばなくてはならない。
前回はこちら。
「第2の試験」中に負傷したキーフリーの治療のため、魔法使いの本拠地・大講堂に向かったココたちは、彼が魔法を求めた理由に自分と母の関係を重ね、不安を胸に「図書の塔」へと向かう。意識を取り戻し後を追ったキーフリーに、自分の気持ちをぶつけたココは、大講堂に戻るか、図書の塔へ進むかの選択を迫られるのだが…?
(「前回までのあらすじ:とんがり帽子のアトリエ」より)
#Δ帽子 身長・色彩一覧表 pic.twitter.com/DtM6ajYYLB
— とんがり帽子のアトリエ6巻11/21発売📚白浜鴎 (@shirahamakamome) September 24, 2019
作者のTwitterで主要人物の身長・色彩一覧が公開されている。アトリエメンバー意外をカラーで見られるのは貴重かも。
希望を頼りに
彼女を心配して湖へと駆けつけたキーフリーだが、その答えは意外なものだった。
図書の塔へ向かい本を探し出すか、このまま大講堂のみんなのもとへ帰るか、選択はココに委ねられる。
母親を助けるために魔法使いを目指している彼女を、その手掛かりを前にして強制的に連れ戻すことが正しいのかどうか。
たとえどちらを選んだとしても尊重すると決めたのは、キーフリーの先生としての覚悟とココへの信頼の表れなのだろう。

衝動的に図書の塔を目指したとは言え、今のココには迷うことではなさそうだ。
まっすぐに魔法使いへの道を進むことが結局は目的への近道なのかもしれない。
仮に塔へ辿り着いたとして、中に入れる保証はなく、それどころかルール違反で資格を剥奪されかねない危険すらあった。
アトリエで過ごした日々だって、彼女にとってかけがえのない時間に違いないのだ。
それらを天秤にかける行為よりも、持ち前の行動力とアイデアで乗り切っていって欲しい。

扉窓の前で待っていたオルーギオも、小言を言いつつ魔法で乾かしてくれるところが優しい。
ベルダルートはキーフリーの師匠らしい姿に安心したようだけれど、オルーギオの方は何か思うところがあるようだ。
「見張りの眼」の役割として、またアトリエに住む一人として見習い魔法使いたちを大事に思っている。
試験に際してのアドバイスなど、先生にも向いてそうだが、研究を優先したいのかな。
ベルダルートとキーフリーの関係を見てきて弟子を持たないことを決意したのかもしれない。

そして、久々の帰還。
ほんの数日離れていただけなのに、ずいぶんと長く感じる時間だった気がする。
不思議だね。