
「MAO」は高橋留美子による漫画作品。
週刊少年サンデーで2019年5月より連載を開始した。
32話は、式神を逆に利用して罠を仕掛けることに。
前回はこちら。
これは、同じ「呪い」を背負う摩緒と菜花の “全てを終わらせる” 物語――
中学三年の黄葉菜花(きば なのか)はかつて事故に遭った地を通り大正時代へ。そこで出会った陰陽師の摩緒(まお)と同じ蠱毒・猫鬼に呪われている事が発覚。謎解明のため行動を共にする中で摩緒が秘法の生贄で師匠の娘・紗那殺害容疑がある事を知る。そんな中、式神に襲われた一行。主を探るため摩緒は罠を仕掛け…
(前回までのあらすじ:「「MAO」(高橋留美子)32話 -式神の主―」より)
式神の主を誘き寄せる
襲ってきた式神を返り討ちにすることに成功した菜花たち。
どうやら相手の目的は摩緒の生け捕りらしかった。
命まで狙うつもりはないのか、それとも始末する前に情報を引き出したいのか、いずれにしても失敗したと知ったら新たな刺客を送り込んでくるだろう。

そこで今度は式神ではなく主が自ら乗り込んでくるように仕向ける作戦に出るのである。
一行がやってきたのは、猫鬼が抜け出して大きな穴が残った五行町の要石の跡。
ここに摩緒が囚われていると思わせて、近づいたところを捕まえようとのアイデア。
少なくとも相手が誰なのかが分かれば、対策も立てやすくなるというものだ。

摩緒の術で身代わりの体を罠として仕掛けておく。
兄弟子の百火が感心しているところを見ると、事件後に覚えたものなのだろうね。
当時はろくに呪術を使えなかったという摩緒の成長は、御降家関係者からすれば未知数のはず。
式神を相手に遅れを取ったとしても不思議はないと思われるかもしれない。
もしだめでも手掛かりになりそうなものを得られるなら好都合である。
水属性の式神を操るその主は、海を経由して現れた。

この時点で人ではなさそうだ。
再び式神が登場なのか?
現場で待ち構える摩緒と百火の前に立つ姿は、いったい何者なのか。
対する二人の反応が微妙!
ほんとに誰なの?