「MAO」は高橋留美子による漫画作品。
週刊少年サンデーで2019年5月より連載を開始した。
20話は、猫鬼・摩緒・菜花の因縁がついに明かされる?
中学三年の黄葉菜花(きば なのか)はかつて事故に遭った地を通ると大正時代へ。そこで出会う陰陽師・摩緒(まお)と共に自身の「妖」化のの謎を探る事に。大正時代で大地震がついに発生。そんな中、闘いに挑む摩緒を蹂躙する猫鬼は菜花を見つけ――
(前回までのあらすじ:「「MAO」(高橋留美子)20話 ―七又の尾―」より)
前回はこちら。
摩緒と猫鬼の戦いの行方
炎に包まれる五行商店街に現れた妖の姿、ついに摩緒と猫鬼は再会を果たした。
菜花の記憶にはないのだが、彼女には「血の呪い」を受けた心当たりは幼い頃に迷い込んだこの街くらいなのである。

猫鬼の欲しがっている器としても適性があるらしく、狙われても不思議はない。
ただしそれは現在の妖の力を持っている状態だからということも考えられる。
幼少時の菜花ならどうだろうか。
時代を超えて迷い込むくらいなので素質は持っているのかも知れない。
だが、猫鬼は今までもう何百年も眠っていたのだという。
菜花のことも知らないようだ。
あの日に見た化け物の姿は人型だったし、やはり別の妖である可能性が高い。

人の姿をしていて猫鬼の血の力を持っている存在と言えば…
覚醒をはじめた摩緒の体は獣化が進み、まるで別人のようだった。
菜花たちを認識しているのかどうか不安になる雰囲気である。
これが、猫鬼が言っていた「体を返せ」の理由なのだろう。
どうやら思っていた以上に猫鬼の「呪いの力」を受けているようだ。

発動条件は猫鬼の存在が近くにあることか強い怒りによるものか分からないが、乙弥は何度か目にしているらしい。
この900年の間、両者が相まみえたことは幾度かあるのだろうが、決着がつかなかった理由がこれなんだろうね。
おそらく、お互いに殺すことができないのだろう。
じゃあ、菜花なら?

彼女が妖の力を得た理由がそこにあるのか、それとも黒幕が他に登場するのか。
幼い頃の菜花と摩緒の出会いが近付いている。
単行本2巻の予約も始まっている。発売日は11月18日。