「さよなら私のクラマー」は新川直司による漫画作品。
月刊少年マガジンで2016年5月より連載を開始した。
前回はこちら。
恩田を生かせ
興蓮館のエース・来栖の活躍で再び引き離されるワラビーズ。
後半も半ばを過ぎた時間帯に、なかなかきつい状況になってしまった。
相手の強さと曽志崎の不在を考えれば絶望的と言ってもいい。
ここから何ができるのか、選択肢は多くないのであるが…

(「さよなら私のクラマー」41話より)
それでも選手たちの目はまだ死んではいない。
しかもこの試合、勝つ気でいる。
今大会での大きな収穫は彼女たちの精神的な成長だろうね。
負けることがちらつかないわけではないが、そんなことは試合が終わってから考えればいいのである。
来栖に連取されたとは言え、守備はきちんと機能している。
あとは相手より点を取るために攻撃の機会を増やしたいのだ。

(「さよなら私のクラマー」41話より)
宮坂の分析によれば、ボールの出所である相手の21番(藤江梅芽)に対するプレッシャーが甘く、結果として恩田を生かせていないという。
ここのところは曽志崎がいないためにできたスペースでもあるので、この試合の弱点とも言うべきところ。
そのために彼女たちが選んだのは、藤江妹へのマッチアップで恩田をぶつけ、それをカバーするために守備ブロック全体を押し上げることだった。
どこかで見たね。

(「さよなら私のクラマー」41話より)
一か八か、ここを抜かれたら終わりなのだけれど、このまま大人しく負けるよりは掛けてみる価値はある。
もう次を考える必要はないのだし、もともとテストマッチなわけだし。

(「さよなら私のクラマー」41話より)
あと恩田もそうなんだけど、ここまで大人しい選手がいるよね。
ここできたかと。
ここぞという所で決めてくれる彼女は、本当に嗅覚がいいんだと思う。
最新の単行本10巻は10月17日に発売予定。
▶さよなら私のクラマー(10) (講談社コミックス月刊マガジン)
講談社 2019-10-04
●夢×恋のダブル新連載!!! ●巻頭カラーは『キミオアライブ』――「やりたいことで、生きていく」新感覚青春ストーリー、開幕! ●センターカラーには『恋は世界征服のあとで』――戦隊ヒーローの相川不動が恋をしたのは、悪の組織の“死神王女”で…!? 絶対に恋に落ちてはいけない2人が贈る、胸キュン戦隊ラブコメ! ●センターカラー第2弾は最新コミックス21巻10/17発売の『ノラガミ』――堕ちゆく雪音を待ち受ける、術師の罠…夜トに挽回の手は!?
新川直司 講談社
累計500万部突破!『四月は君の嘘』の著者・新川直司の最新作は、女子サッカー。埼玉県蕨青南高校、通称「ワラビーズ」と呼ばれる弱小女子サッカー部に集まった個性豊かな少女達。名セリフの数々と、躍動感あふれる試合シーンで綴られる彼女達の物語から目を離せない! インターリーグ準決勝で栄泉船橋高校を下したワラビーズ。決勝の相手はエースストライカー・来栖未加を擁し、インターハイで日本一を成し遂げた・興蓮館高校。ついに開戦の笛が鳴る!!