「ポチごっこ。」はアッチあいによる漫画作品。
週刊ヤングジャンプで2019年より連載を開始した。
ポチがやってきてから一夜明け、花はいつものように学校へ向かうが…
前回はこちら。
いなくなったポチ
花が学校から戻ってくると、ポチの姿が見当たらなかった。
脱走か一時帰宅か、ここで飼われるにしても準備は必要であるのだが。
メモに追加での書き置きを残したことを考えると、そのまま去るつもりであったのだろう。
飼い始めの目が離せない時期に、いつものように学校へ向かった花はどんな心境だったのか。

(「ポチごっこ。」3話より)
友寄を犬扱いする点をのぞけば、素直で優しそうな子なのである。
学校では真面目な生徒なのかもしれないし、それが一人暮らしをする条件になっている可能性もある。
後見人が一緒に暮らせない理由があるのか、それとも花がこの家に留まることを選んだのか。
もしかしたら友寄の存在が影響していたり…?
同じバスに乗るようになったのは、もう少し時間が遡るようだ。
彼女にとって、気になる相手であったのだろうか。

(「ポチごっこ。」3話より)
一方のポチは、花の家を出たはいいものの、行く当てもなくさまよっていた。
会社の無断欠勤や家族へのメッセージを考えると気が重いのは当然である。
かと言って女子高生にペットとして飼われることに世間体やプライドが邪魔をするのも仕方がないことなのだけれど。
そんな彼を、花は見つけ出した。

(「ポチごっこ。」3話より)
焦ってすぐにどうこうしなくていいんだと。
せっかく前の人生を終わらせたのだから、もっと気楽に生きればいいのにね。
ちょっとずつ人間やめてこ? みたいな彼女の言葉が優しくもあり、怖くもあり。
でも待っていてくれる相手がいるというのは幸せなことなのですよ。