
「とんがり帽子のアトリエ」は白浜鴎による漫画作品。
月刊モーニング・ツーで2016年7月より連載を開始した。
前回はこちら。
魔法使いを目指すことになったココは、キーフリーに弟子入りする。ある日、同じ弟子であるアガット達が「第2の試験」を受けることに。だが、試験中に「つばあり帽」の妨害が入り、一緒に試験を受けていたユイニィは鱗狼に姿を変えられてしまう。ココ達の活躍もあり、一時的に元の姿に戻れたユイニィは、自分の本当の姿を取り戻すために旅立っていった。試験会場である「蛇の背洞窟」を出ると、そこには異変を察知した魔警団のメンバー・ルルシィの姿が――。
(「前回までのあらすじ:とんがり帽子のアトリエ」より)
大講堂の奥へ
魔法使いの頂点に立つ三賢者の一人、「教の賢者」ベルダルートの呼び出しを受け、ココたちは海の底の大講堂へとやって来た。
タイミング的に蛇の背洞窟で起こった事件が原因であるのは間違いないだろう。
試験監督のアライラと受験生ユイニィが戻らない事態をどう説明するのか、対策を練る暇もないままの強制連行となった。
道中は魔警団でも一番堅物そうなルルシィが付き添う厳しさで、みんなの緊張感は高まっていたはずである。

が、本人は意外と話のわかる相手かもしれない。
魔法以外の部分も規格外の人物とのことで、学びに必要な「楽しい驚き」を自ら実践してくれるおちゃめな一面も見せてくれる。
その分、側近の人たちは大変だろうなという余計なお世話な考えも浮かんでくるのだが。
本題はやはり、「第2の試験」の最中に何があったのか、そのことを直接確認するための召喚であった。

ただし、覚えている範囲でかまわないとの融通の利かせ方。
この人の話を聞いていると、敢えてルルシィに連行させたのは魔警団の拘束から逆に守ってくれたのではないかという気がする。
人一倍クソ真面目な彼女が依頼に忠実であろうことは想像に難くないし。
実は師弟関係にあるとかだったら面白い組み合わせかもね。

つばあり帽の襲撃で結果がうやむやになった試験にも救済措置が取られた。
広義では基準を満たしているとして、四人まとめて直接再試験をしてくれることになったのである。
しかも監督者自身も楽しそうな内容で。
「3日間のうちに一度でも驚かせることができたら合格」
シンプルだけど難しい試験となるだろう。
神出鬼没なこの人を見つけること自体が苦労しそうではある。

次回はテティアによる大講堂案内が始まりそうな雰囲気。
キーフリーと大講堂との因縁も描かれたりするだろうか。
あとがき
今月号のモーツーはすごいよ。
表紙+巻頭カラー+2話掲載で、紙版の場合は追加カードの特典付き。
期待の新連載も始まるし、こんなにお腹いっぱいの号は初めてかも。