
「小さいノゾミと大きなユメ」は浜弓場双(はまゆみば そう)による漫画作品。
月刊モーニング・ツーで2019年5月より連載を開始した。
ある日突然、小さな体になった女子高生と引きこもりニートが共同生活することに?
初回はノゾミ視点の1話とユメ視点の2話の同時掲載でスタート。
「ハナヤマタ」「おちこぼれフルーツタルト」の浜弓場双がモーツー初登場!!
ワンルームの汚部屋で繰り広げるてのひらサイズの女子高生の日常系アドベンチャー、一挙2話掲載で開幕!!
ノゾミとユメ
高尾氷川高校2年生、小岩望実、それ以外の記憶はない。
山の中で目を覚ました時にはすでに小さな体になっていて、なんとかたどり着いたのが現在の住処であるという。

理由はわからずとも、とりあえず生き抜かなければならないのだ。
幸い、家の中は隠れるには都合がいい程度に散らかっていて、気を付けてさえいればそうそう見つかることはないだろうと思われた。
問題は家主が一日中いることと、食料には妥協が必要ということである。
清潔な場所を見つけるのも難しいだろう。

悲しいほどにときめかない絵面だよ。
この後、おそらくこの部屋で最も清潔である箱入りティッシュを目指して彼女の冒険が始まるのである。
現在の彼女は身長12cm程なので、ゴミの山を縫って机の上にたどり着くのは相当ハードな道のりだったりする。
それでも元気いっぱいのアクティブさは素晴らしい。
ふかふかお布団を手に入れることはできるのか。

一方、この家の住人・大久保由芽は1年前から引きこもっている。
ある朝会社に向かおうとしたら、家から一歩も出られないようになっていた。
以来無職で酒浸りの生活を送ってきたようだ。
下手したらゴミ捨てに出たこともないのかも。

そんなダメダメな彼女も、ここ最近の違和感には気づいているらしい。
まさか人だとは思わないだろうが、巨大Gがいるかもくらいには感じている。
いやこの部屋の有り様ではいない方が不思議かもしれない。
食料が減っていたり、物の位置が変わっていたり、確かに何かが起こっているのである。
ずっと会わない生活を続けることは叶わないのだろう。

いずれはお互いを認識したうえで共同生活を送ることになるはずだ。
うん、なんか不安しかないな?