
「きみが死ぬまで恋をしたい」はあおのなちによる漫画作品。
コミック百合姫で2018年8月より連載を開始した。
前回はこちら。
とある日の午後
保健室に呼び出され、ミミに関する秘密を知らされたシーナであったが、だからといって何ができるわけでもない。
戦闘が苦手な彼女のような生徒が出撃を免れているのは、ミミが代わりに戦ってくれているおかげでもある。
せめてもの救いはミミがその事を苦にしていないことだろうか。
彼女は自分が戦うことはいいことだと信じている。

オミ先生の魔法史の授業では、ちょうど禁止魔法を扱っていたが果たして偶然なのかどうか。
だが少なくとも今のミミにとって学校生活はとても充実したもののようだ。
身の回りのことを世話してくれるシーナはまるで母親のようであるし、制服を着てみんなと同じ教室で授業を受けたり食堂でご飯を食べたりできるのはうれしいらしい。
もう長いこと周囲から隔離され、窮屈で退屈な日々を送ってきたであろう彼女には、久し振りの人間らしい安らかなひとときであるに違いない。
いい方に考えれば、フラン先生の狙いもそこにあったのではないかというところか。
そうあって欲しいものなのだが、不穏な空気があることもまた否定はできない。

今回はそんなミミを外に連れ出す休み時間のエピソード。
午後の授業が休みになった二人は、裏庭の “お花畑” へとやってきた。
一面にデイジーが咲く野原でおしゃべりをするたわいもない時間。
これもまた友達らしい事のひとつに含まれるだろう。
何よりミミ本人が楽しそうなのが一番である。

シーナに花冠のプレゼントをもらったミミの表情。
これはもしかしたら初めてなのかな?
学校では間もなく「返礼の日」がやってくるという。
施設の大掃除の日らしいのだが、クッキーを焼いたり先輩の服を貰えるかもしれないとのこと。

何らかの理由で着ることのなくなった服なのか、あるいはそのために用意してくれたものなのか。
シーナはわりと楽しみにしているようにも見えるので平和的なイベントなのかもしれないけど、片付けの最中に秘密を発見したりなんかして?
アリとセイランの部屋がちらっと出てくるけど、ベッドの使われ方がいいよね。