
2018年12月に読んだ中で、おすすめの漫画をいくつか紹介する。
今月の注目作は最終巻の「猫のお寺の知恩さん」と待望の1巻が出た「僕の心のヤバいやつ」。
「ゆるさば。」は今後が楽しみな作品。
前回はこちら。
「僕の心のヤバいやつ」1巻(桜井のりお)
中二病をこじらせた陰キャ少年・市川京太郎と学校の人気者・山田杏奈によるラブコメディ。
彼女を殺害する妄想にふける市川は、「僕は頭がおかしい」が口癖?の変わった少年で、当然のように友達もなく、昼休みは図書室でひとりの時間を過ごす毎日を送っていた。
ある日、課題をするため図書室に来ていた山田に遭遇してしまったことから二人の関係が変化していく。

クラスとは違う山田の印象に戸惑いつつも、彼女を観察していくうちに市川の心の中で育っていく感情とは。
「荒ぶる季節の乙女どもよ。」6巻(岡田麿里、絵本奈央)
高校の文芸部員たちの、思春期の悩みに翻弄される姿を描く群像劇。
6巻は波乱の幕開けか。
原作岡田麿里の本領はこっからだと思われる。

和紗と泉の間に波風を立てることを思いとどまらせようとするもーちんへの言葉。
彼女の抱える闇の深さを感じさせると共に、もーちんの無自覚だった気持ちがあらわになっていく。
先月、既刊分の表紙が急に変更になったと思ったら、アニメ化が発表された。
「五等分の花嫁」7巻(春場ねぎ)
学年一位の秀才が、家庭教師として教えることになった相手は、同級生の五つ子たち。
7巻は、新しい家に引っ越してから年が明け、三学期の期末試験に挑む。
ここを落とすと次はない。
一転して質素な生活を余儀なくされる中、家庭教師の給料を払うこともままならない五つ子たちが考えた作戦とは…

ここ重要だと思うんだけど、二乃が炬燵の隣を空けたぞ!?
ツンデレが本領を発揮しだすと強そうだけど、今後三玖・一花に続いて参戦するのかどうかも気になるね。
今回は人気投票結果も掲載されている。
1位は圧倒的なあのキャラで、2位以下は激戦だった模様。
「ゆるさば。」2巻(関口太郎)
ある日突然、自分たち家族以外の人類がいなくなったら…
裕木家の四人が、廃墟となった東京でサバイバル生活を繰り広げる。
なぜか家では電気と水のライフラインは確保されており、自宅から離れるに連れ時間の流れが進んでいる不思議な環境。
病気や災害で滅んだのではなく、自然のあふれる中でただ自分たちだけしかいない非現実さに、いずれは元の世界に戻れるのではないかとも考えている。
そのため悲壮感はなく、生活に必要な知識を得ると共に今まで出来なかったことに挑戦していく姿が描かれる。
2巻では、次女のモモが釣りを覚えて、バイクも手に入れることで行動範囲も広がっていく。

恋をしていた彼女は一番元の世界に未練が残っていて、周りのテンションについていけていない部分があったのだけど、これがきっかけで馴染んでいけそう。
この世界でやりたいこと、家族のためにできることを見つけていく過程がいい。
「上野さんは不器用」5巻(tugeneko)
中学3年生の上野さんは天才発明家。
現在、同じ科学部の後輩・田中に恋をしている。
彼女の発明は、田中を振り向かせるためにあると言っても過言ではない。
今回も絶対拒絶領域R.T .パンツでおしりを触らせようとしてみたり、携帯装着型非常食用肌着モチブランでブラジャーを食べさせようとしてみたり、流体成分分離装置ハンドリーでおし…

田中も鈍感ながら、無意識のうちに上野さんの想像を超える反応をすることが増えてきた。
直球だと全然ダメなくせにね。
「猫のお寺の知恩さん」9巻(オジロマコト)
田舎の高校に進学することになった少年が、下宿することになった家は、遠い親戚の古いお寺。
9巻は最終巻。
源が引っ越してきてから1年、知恩さんは20歳になり、寺を継ぐ決意をした。
彼女を支えられるようになりたいと考える源、将来の夢のために東京への進学を考えている昼間、二人の選択の日も迫る。

彼らの高校生活をもう少し見ていたかった。
源の一方的な憧れから始まって、昼間の存在感が大きくなっていく甘酸っぱい感じがいい。
哀愁漂う表情でなごませてくれたテンちゃんも、最後の表紙では満面の笑み。
あとがき
今月はもう少し早くアップする予定だったのだけど、日程的にギリギリになったので残りは少しずつ追記していく形にしようと思う。
2019年は新刊の紹介記事を増やしたいな。