
「さよなら私のクラマー」は新川直司による漫画作品。
月刊少年マガジンで2016年5月より連載を開始した。
23話は、栄泉船橋の固い守備に攻めあぐねる蕨青南。
流れを変えるきっかけは、後方の選手たちの頑張りだった。
前回はこちら。
浦和を超える守備
インターリーグ準決勝の相手、千葉の栄泉船橋は守りに定評のあるチーム。
FWも含めた全員参加の組織的な守備は、簡単には突破できそうもない。
後ろからパスを繋いで組み立てていく蕨青南にとっては、この分厚さはやっかいなのだ。
サイドから切り崩そうにも、守備ブロックは維持したまま前線の選手が下がって対応するため窮することになる。
深津監督も、彼女たちの守備を浦和邦成より固いと評価していた。

一旦ボールを取られたらこのカウンターが待っている。
ワラビーズの守備陣もよく耐えている方だろう。
今大会での躍進も深津監督の指導による守備力向上が大きいのだが、好プレーで度々ピンチをしのいでいる場面が見られる。

栄泉船橋の国府は、いいプレーが見られることには敵味方の区別なくうれしいタイプらしい。
ちょっと既視感あるね。
越前をアホの子にしたような感じかな。
彼女自身の実力は未知数のままなのでそこが気になるところ。
2年生組の活躍

今回、活躍するのはワラビーズの2年生組。
栄泉船橋が警戒しているのはロングボールで、曽志崎は特にマークされているし、他の中盤の選手もフリーになることほぼ無い状況。
比較的動きやすい外側から仕掛けられれば、流れを変えるきっかけになるかもしれない。
DFの宮坂にとっては苦手な分野なのだが、練習中に深津監督にも「お前は蹴んねぇよな」と指摘されてもいた。
試合を重ねるうちには、いつもの戦い方がうまくいかないときも来る。
そんな時のためにプランBとしての対応ができることも必要となってくるが、今がまさにその時なのだろう。

いつも曽志崎のフォームを見てきているのでイメージはできている。
小さい頃から田勢を相手に蹴ってきた。
頼れる相棒を、これまでの経験を信じてチャレンジする時。

この笑顔が物語っているが、ひとまず合格だったようだ。
このところのワラビーズは、攻守のバランスが取れてきて安心感すらある。
次回あたりで試合も決着かな?
決勝では全国2位の興蓮館(2軍?)が順当に勝ち上がってくるんじゃないかと思われる。
栄泉船橋も過去の因縁があるようだが、ワラビーズも久乃木戦からの成長を試したいところだろう。
恩田もなんかたくらんでそうだったし、いい流れきてるよね。
あとがき
今回までが6巻の内容になりそう。
ここまで単行本発売前には月刊マガジンの表紙になっているけど、来月は「かくしごと」らしいのでどうだろうね。
休載を挟むとすれば7月あたりに出そう。