
「空電ノイズの姫君」は冬目景による漫画作品。
月刊バーズで連載中。
17話は、アルタゴの出演時間になっても磨音は動揺が隠せない。
前回はこちら。
アルタゴ再始動
磨音たちの出番がやってきた。
久しぶりの活動再開で、この日を楽しみに待っていたファンも多いだろう。
メンバーが変わってダメになったなんて思われたくないし、周りが驚くようなパフォーマンスを見せたいところ。

だったのだが、磨音の演奏に異変が見られる。
直前のガールズバンドに引き摺られ、心が落ち着かない状態でのスタートとなった。
1曲目のタイトル「life goes on」が彼らの意気込みを表していたけれど、皮肉な結果となったか。

観客の反応も明らかに悪い。
磨音が頼りのバンドなので、彼女が崩れればそれまでである。
ほとんど人前で弾いたことがないままの本番のため、自力で立て直すのも困難だった。
周りが上手ければフォローもできるのだろうが、現状その力はない。
苦いデビュー。

とりあえず仕切り直しと目標設定はしやすくなったかなと。
今後の彼女の演奏で見返してやればいいのだし、リズム隊がしっかりしていればギターが多少乱れたくらいどうってことはない。
これまでのギターが上手いだけのバンドから、成長の道筋ができたとも言える。
ただ、まだ高校生の磨音が気にしすぎなければいいのだけれど。

帰りづらい磨音は、夜祈子と一緒に父のスタジオで夜を過ごすのだったが、ショックが大きいか。
こういうのは誰しも経験する事だから、拓海のアドバイスが一番参考になるんじゃないかと思うんだけどね。
ちゃんと娘の初ライブに駆けつけてたし。
あと彼女のこれまでの立ち位置的に、そのへんのアマチュアバンドに負けるわけ無いだろってのはある。
アルタゴの再起はどうなるか。
動画配信を始めてみるとかはないのかな。
あとがき
第2巻の発売日が3月24日に決定した。
時期を同じくして原画展 『冬目景個展 冬・絵展 vol.9』も開催される。
本作や月刊モデルグラフィックス連載の「旧車GIRLS」も展示予定。