
「ふしぎの国の有栖川さん」はオザキアキラによる漫画作品。
別冊マーガレットで連載中。
箱入り娘の有栖川さんと天然王子キャラの野宮に進展はあるのか?
3巻は文化祭がメインの回。
女子高育ちのピュア女子×優しく紳士な完ペキ男子(でもちょっといじわる!) 文化祭で事件が起きる… 有栖川鈴、16才。趣味は落語で門限は6時。恋愛とは無縁の人生でしたが、ひょんなことからとなり町の男子校に通う野宮くんと、お近づきに! 鈴いわく、「どこかの物語に出てくる王子様」のような野宮くんですが、文化祭でのドキドキ行動に鈴はすっかりキャパオーバーしてしまい…!?
(ふしぎの国の有栖川さん 3|集英社マンガネットより)
前回はこちら。
有栖川さんと文化祭
有栖川さんたちの通う芝浜女子高校の文化祭が近づいていた。
彼女のクラスはメイドカフェに決まったようだ。
やるからには芝高祭で人気ナンバーワンを目指そうと、委員長をはじめ皆燃えている。

古風な趣味を持つ有栖川さんには、この「萌え」がよくわかっていない。
幼なじみのなっちゃんによると「生きてく上で全く必要のないものだけど、あればあったで幸せになれるものだよ」とのことだったが。
女子校なので、他校の生徒と触れ合える貴重なイベントである。
以前の彼女であれば、そんな中でメイド姿で接客をする事は考えられなかっただろうが、野宮たちとの交流で少しずつ変わりつつあった。
ちなみに、有栖川さんの料理スキルはテロレベルなことが判明している。

ということで、裏方担当はとても任せられないので彼女の仕事は表舞台である。
何より彼女のメイド姿はなかなかのものだ。
個人的には10話の扉絵が気に入っているのだが、あれを本編に採用してくれたらうれしかったかな。
一人の時とはいえ、意外とノリノリ。

王子様の登場
最近ちょっと地味な存在になりつつあった、みやびんこと花森雅。
彼女はもともと演劇部の、そして学園の王子様だった。
有栖川さんやなっちゃん(夏木夏子)と行動するようになってから普通の女の子らしい日々を送れて楽しそうである。

そんな彼女の凛々しい姿が見られるのも久しぶりのこと。
完全な男役ではなく男装の麗人ということで、けっこうノリノリ。
そして真の王子様は…
今回、事件というか、ついに大人の階段登っちゃいそうな展開が待っている。

野宮と「とくべつな友達」になりたいと思うようになる有栖川さんと、彼女のためなら王子様にもなりたいと考えるようになった野宮と、一気に距離を縮めるのか。
といったところなんだけど、あまり進みすぎても話が終わってしまうので、まだ余地は残している。
有栖川さんの気持ち次第なのかもしれない。
すごく気になる場面で次巻に続くが、野宮はどのタイミングで目覚めたんだろうか。
あとがき
4巻の発売日は来年の2月とのこと。
クリスマス回(野宮の誕生日)とスピンオフが収録予定。