
「将来的に死んでくれ」は長門知大(ながと ちひろ)による漫画作品。
別冊少年マガジンで連載中。
今回の帯の言葉は、「貴方のことが大好きなので、おっぱいを触らせてください。」
刑部小槙と菱川 俊、二人は共に女子高生。自分に向けられた俊の真っ直ぐすぎる愛を拒むでも受け入れるでもなく、ただただ流す小槙。そんな彼女の心、溶かしてみせましょう恋の駆け引き(と、たまに財力)で! いつだって、そこにあるのは小槙ちゃんへの愛!!
(講談社コミックプラスより)
前回はこちら。
同級生の刑部小慎(おさかべ こまき)のことが大好きな菱川俊(ひしかわ しゅん)。
小慎のことを振り向かせようと、日々アピールしているのだが、未だ成功はしていない。
気持ちが先走りすぎて、お金を積んでまで成就させようとしていた菱川も、少しずつ成長しているはずだ。
それでも、何度断られようと諦めないそのハイテンションな言動が彼女の魅力である。

恋の駆け引きなどという言葉は無縁のはずであった。
ペットボトルの間接キスに動揺したり、草むしりで男女ペアを組むことに駄々をこねたり、小慎の部屋を見たがったり。
裏表なく欲望にまっすぐで、ある意味ピュアなタイプ(自称)のキャラである。

ところが、今回は何を血迷ったか駆け引きをしようとする菱川を見ることができる。
うまくいく気がしないよね。
小慎には直球じゃないと通用しないんじゃないかと思われる。

そんな菱川も一つ、確かに進歩した点がある。
褒めることを覚えたことだ。
相手に好意を伝えられると同時に、喜んでもらえる可能性も大きい。
適度な範囲であればだが。
調子づいた菱川は、いつでもどこでもうっとしいくらいに褒めまくる。

融通の利かないところもうざかわいい。
そんな彼女の頑張りに、今回は小慎から最上級のご褒美も飛び出した。
この貴重な笑顔を見れたことで菱川の努力も報われたのではないだろうか。

今月号の別冊少年マガジン(2017年10月号)では、一挙2話掲載で続きも読めるようになっている。
出不精の小慎を休日デートに連れ出すことに成功した菱川であったが…