
「さよなら私のクラマー」は新川直司による漫画作品。
14話は、インターハイ県予選、恩田希が浦和ゴールに迫る。
前回はこちら。
浦和戦後半
深津監督の「26番をぶっちぎれ」の言葉をあっさり引き受けた恩田であったが、相手は県内の公式戦でここ2年間得点を許したことがないチームだ。
守備の固さには定評がある。
荒れたピッチで、動きを制限された中で何ができるのか。
極力地面につけなきゃいいんじゃね?的な奥の手も飛び出すが、恩田の安定感は天候には左右されないらしい。

浦和の後藤田監督には一人だけトルクが違うようだと評価されていた。
ゴール前で恩田を止めに入ったのは浦和の2年生、海老名あやめ。
彼女は中学時代の曽志崎・桐島のコンビや周防にも詳しそうだし、掘り下げると面白そうなキャラでもある。

3人をかわしてシュートに持ち込む恩田。
高校女子サッカーでの公式戦本格デビューの瞬間と言ってもいいのかもしれない。
この試合以降、彼女の名前は知れ渡ることになるだろう。
自分で選んだ道とは言え、男子サッカー部で試合に出られない日々を送ってきた。
ずっとひとりぼっちだった彼女が、その才能を必要としている舞台に立つ。

蕨青南と浦和邦成、これから全国への切符をかけて何度も戦うことになるだろう両チームにとっての転機となるか。
恩田の活躍の場面はあっても浦和の勝ちは動かないと思っていたんだけど、分からなくなってきた。
大金星もありえるのか?

あと恩田の活躍を自分のことのように誇らしげな越前が好きだな。