
「魔王城でおやすみ」は熊之股鍵次(くまのまたかぎじ)による漫画作品。
週刊少年サンデーで2016年より連載中。
スヤリス姫が魔物にさらわれてから月日が流れ、季節は冬になった。
お布団が恋しい時期である。
魔王によって人間の姫がさらわれた…! 人々は悲しみ、怒り、そして勇者は旅立つ! その時、囚われの姫・スヤリスは… 「寒いから…暖かくして寝たい…」 毛糸のぱんつで防寒対策はばっちりだし、新作のベッドは羽毛布団(ハーピィ)にぴったり!! 安眠を求めて自由気ままな人質(スヤリス)姫の睡眠ファンタジーコメディー、第三巻!
(あらすじ:小学館公式サイトより)
前回はこちら。
魔王城の冬
人間の国のスヤリス姫が攫われてから、初めての冬がやって来た。
ここは日の光の差さない魔王城。
魔界の住人以外が生きのびるには厳しい土地である。
それは城内の牢に閉じ込められている姫も例外ではない。

禁断の魔導書によると、寒さから身を守るためのアイテムが存在するという。
その名は怠惰の魔具コ・ターツ。
周囲の全てを骨抜きにすると言われ、作ることが禁止されてしまった幻の器具である。
姫の安眠への情熱は、魔具を完成させることができるのか。
姫の寒さ対策
今回の姫は、冬の魔王城でも快適に過ごせる環境を用意するために奔走する。
たとえば隠れた防寒着として定番の毛糸のパンツ。
実家の城にいた頃から愛用していたが、魔王城にそんな気に利いたものはない。
さっそく自作に取り掛かる姫であったが、彼女はその昔、初めての毛糸のパンツが嬉しくて城内を自慢して回ったことがある。
さすがに現在は乙女として憚られるため、口に出すことは控えているようだ。

日頃の行いのせいか、ちょっとした誤解で騒動を引き起こしてしまうのだったが。
たとえば部屋の窓を改装するために地下深い洞窟を訪ねたり。
その鍛冶屋は作れないものはないと言われる凄腕の武器職人。
姫の部屋の窓は常に開かれていて、北風が身にしみるのだった。
彼ならばきっといい窓を作ってくれるだろう。

この姫の無欲というか目的に向かって振れない意思は見事である。
ある意味最高の贅沢ともいえよう。
魔王城のイベント
そして冬のイベントと言えば、やはりクリスマスである。
魔族には人間界のようなサンタは存在しないが、毎年悪魔教会で行われる闇のミサがあるようだ。
プログラムのひとつ、ビンゴ大会で出される景品に興味を持った姫は、密かに潜入することに成功した。

最近では、魔王とエリアボスによる勇者対策会議にも顔を出すようになった姫は、新魔王への道を着実に進んでいるようにも見える。
前回で次期魔王宣言も済ませたことだし、安眠のためなら魔王就任もやりかねない。
そんな姫が、不眠気味の魔王へ眠り方を伝授することになった。

ぐっすり眠れそうである。
あとがき
任務で外に出払っていたと言われている女部隊が帰還し、エリアボスの一人としても登場した。
男臭かった魔王城にもやがて変化が見られるだろうか。