「柚子森さん」は江島絵理による漫画作品。
やわらかスピリッツで連載中。
小学生の柚子森さんを好きになった女子高生野間みみか。
2巻は、みみかの幼馴染のしーちゃんが柚子森さんと対面、そして…
前回はこちら。
しーちゃん、柚子森さんに会う
嵐の夜を過ごした柚子森さんとみみか。
がぜん興味を持ったみみかの親友・しーちゃんが参戦!?
柚子森さん・みみか・しーちゃんの3人でお出かけすることに・・?
みみかの柚子森さんへの思いを相談されていた幼なじみでクラスメイトのしーちゃん(志摩栞)だったが、そのハマりっぷりに心配になっていた。
そもそも柚子森さんなる人物は実在するのか、みみかの妄想によるものなのではないのか、と疑念を抱く。
彼女いわく「セミの抜け殻のような」みみかを見て、柚子森さんに会ってみたくなったらしい。
そしてついに、二人の対面の日がやってくる。
実際の柚子森さんを見てひとまず安心はしたようだが、みみかの態度に対しての感想は「気持ち悪っ」や「まるで犬」だった。
相変わらず直球である。
しーちゃんは登場シーンが少ないため辛辣な言葉が目立つが、みみかとは幼馴染であり、小さい頃から彼女の面倒を見てきたしっかり者。
相手がどんな子か確かめようという気持ちもあり、またこれまで自分を頼ってきたみみかが他の誰かに夢中なことが気に入らない気持ちもあるかもしれない。
柚子森さんへの態度が挑発的なのも仕方のないところだ。
この二人の対決も気になるが、しーちゃんの登場は思わぬ副産物を生む。
長い付き合いの遠慮のないやりとりを目の前で見せられた柚子森さんがやきもちを焼いていた。
柚子森さんの告白
放課後一緒に帰るようになり、家に遊びに来たり、少しずつ仲良くなってきた二人。
それでも幼馴染の気安さにはかなわない。
年齢よりも大人びていて、家でも一人の時間が多い柚子森さんにとって、みみかと過ごす時間は大事なものであった。
「私、みみかのことが好き。」
柚子森さんの口から、みみかにとって願ってもない言葉が。
だけどちょっと待てよと。
「私も好きです!」
そう言えればよかった。
言って欲しかった。
だがこれはみみかの妄想の答えである。
柚子森さんの好きと自分の好きは意味が違うだろうと、ギリギリで留まるみみか。
本心が知られてしまっては関係が終わってしまうとの葛藤から大人な答えを用意してしまう。
普段のみみかの言動から考えれば、勢いでいった方が寧ろ自然だっただろう。
ここから怒涛の展開が待っていた。
衝撃です。