「さよなら私のクラマー」は新川直司による漫画作品。
9話は、フットサル大会決勝戦でワラビーズとハイリーズが激突する。
前回はこちら。
決勝戦ワラビーズ vs. ハイリーズ
フットサル大会は決勝戦となり、ワラビーズは九谷のいるハイリーズと対戦する。
中学時代、佃や井藤と同じクラブチームに所属していた九谷が、特に井藤を敵視するのはなぜなのか。
彼女のプレイは荒っぽいが、きちんとボールを狙いに行っていてファウルを取られない。
フィジカルが弱点の井藤には相性が悪い選手だ。
だがこんなところで怪我をするのは避けたいところ。
そんな九谷を、恩田は跳ね返してみせる。
男子サッカー部で鍛えられたフィジカルは伊達ではない。
ただしこちらはファウルであったが。
九谷は不器用な選手だった。
子供時代の彼女は、リフティングもろくに出来ない、体がデカイだけのヘタクソと呼ばれ悔しい思いをしてきたようだ。
それでも戦うために、自分でできることを愚直に、クソ真面目にやってきた結果が今の姿。
テクニックでは勝てなくても、対抗できる手段を探した彼女の武器。
彼女もまた、あきらめの悪い女子サッカー選手の一人であった。
井藤が嫌いというよりは、むしろ憧れの選手。
チームメイトは彼女を「天才を追う者」だという。
口は悪いけど、突き付けられる現実にあがき続けた努力家なんだろうね。
ほぼデレないツンデレともいえる。
深津監督とその後のサッカー部
飛鳥監督の説得に苦戦するキャプテンたち2年生チームを見かねた深津監督がついに動く。
男子サッカー部での練習参加の約束を取り付けるべく、交渉に向かった。
ジム仲間と写っている写真だが、これを保健の小野先生に見られると余計な誤解を招いてしまいそうなもの。
こういうやりとりは得意そうだよね。
これまで無関心であった深津監督が自ら行動に移すのはいい傾向だ。
指導者としての実力もそのうち見られるだろうが、まずはキャラを活かしたところから。
学校側の用意した新しいグラウンドは少し遠いところにある。
これはもともと男子サッカー部の第二グラウンドで、女子部のものと交換を要求されていたもの。
練習参加の条件で受け入れたのかもしれない。
この日、蕨青南女子サッカー部のメンバーは初めてここを訪れた。
荒川沿いかな?
標識に板橋区の文字が見えていた。
モデルとして、荒川戸田橋サッカー場がそれっぽい。
蕨市からだと間に戸田市を挟むが、距離としては数キロ程度らしい。
練習前後に自然にランニングが追加されるが、今の彼女たちにはそれも好都合かも。
あとがき
恩田のフィジカルの強さを見て、自分もやってみようとする井藤がいいね。
弱点克服できればとんでもない選手になるじゃないか。
今月は第2巻が発売される。
書影と電書版の発売日発表はまだだが、同日だと思いたい。
ページ数的に7話までかな?