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「ホクサイと飯さえあれば」(鈴木小波)喋るぬいぐるみホクサイと大学生ブンのごちそう漫画

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「ホクサイと飯さえあれば」(1)鈴木小波 (ヤングマガジンコミックス)

「ホクサイと飯さえあれば」は鈴木小波(すずきさなみ)による漫画作品。

伝説のインドア系ご馳走マンガ、復活移籍新連載!! かつて掲載誌の休刊に伴い惜しまれつつ終了した『ホクサイと飯』。本作『ホクサイと飯さえあれば』は、その8年前のお話。 

1巻は『空き缶ご飯』『変身のサンドイッチ』『魔法瓶で甘酒』『ミートボールスパゲティ』『聖なるパフェー』『牛すじカレー』 を収録。

山田ブンの大学生活

山田文子(やまだあやこ)18歳、大学進学のために実家を出て北千住の町へやってきた。

ぬいぐるみのホクサイと一緒に。 

漫画「ホクサイと飯さえあれば」(鈴木小波)ブンの旅立ち

駅から15分、蔦の這う一軒家で家賃5万円の格安物件。

ここから彼女の学生生活が始まる。

本作は「ホクサイと飯」の前日譚であり、後日譚にもなる予定のものである。

この頃のブンは、まだ将来を決めかねている一人の大学生。

 

引っ越しを済ませて新居飯を味わうべく、メンチカツを買って荷物を待つブンに悲報が届く。

渋滞で到着が1、2時間遅れるというのだ。

これは由々しき事態だ。

荷物が届かなければご飯が炊けない。

だが彼女の食べることへの情熱は半端ではない。

炊飯器も鍋もないが、米はある。

そこで、記念すべき新居飯は、苦肉の策の空き缶ご飯。

漫画「ホクサイと飯さえあれば」(鈴木小波)空き缶ご飯

このたくましさが、母の「ブンならなんとかなるでしょ」の信頼につながるのだろう。

 

やがて友人もできる。

漫画「ホクサイと飯さえあれば」(鈴木小波)ジュンがあらわれた

同じ大学に通う有川絢子(ありかわあやこ)、通常ジュン。

貧乏学生のため、食べられる野草にも詳しいサバイバーだ。

そしていつもお腹をすかせている。

 

漫画「ホクサイと飯さえあれば」(鈴木小波)凪とミートボールスパゲティ

ブン宅の隣の墓地に出没すると噂になっている少年、凪。

ブンのことをからかってやろうと現れたが、逆に振り回されて彼女を気に入ってしまったようだ。

その後ちょくちょくご飯を食べに来るようになった。 

 

ブンが人見知りなので、2人が図々しいくらいでバランスが取れている。

この3人と喋るぬいぐるみホクサイによる日常系と言えばいいだろうか。

毎回料理は出て来るが、作るに至る過程だったりとか、出来るまでの経過がより重視されている。

甘酒の回や牛すじカレーの回などは特にそうかも。

仕込んでから出来るまで時間がかかるが、待っている間に少しずつおいしくなっていく。

そう思うだけで、今日一日素敵な日でしょ?

楽しみがあることで、その間に起こる出来事も味わっていこうとの前向きな姿勢だ。

こういう部分は後の漫画家ブンにもなかった視点かもしれない。

まだ経験も少なく料理上手なわけではないが、初めてのものにも試行錯誤しながらチャレンジしていくところが魅力かな。

前作も読んでおくとより味わい深くなる。

 

漫画「ホクサイと飯さえあれば」(鈴木小波)聖なるパフェー

あとがき

先日TVドラマ化が決定したらしい。

ホクサイはどう表現するんだろうか。

「燐寸少女」も実写だったしアニメ化の話はないのかな?

 

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