「MAO」は高橋留美子による漫画作品。
週刊少年サンデーで2019年5月より連載を開始した。
50話は、摩緒と不知火の初対決。
前回はこちら。
これは、同じ「呪い」を背負う摩緒と菜花の “全てを終わらせる” 物語――
中学三年の黄葉菜花(きば なのか)はある門を通り大正時代に漂流。同じ「猫鬼の呪い」の陰陽師の摩緒(まお)と出会う。彼は寿命を操る秘法を継ぐために必要な生贄。故に5人の兄弟子に命を狙われている。その一人らしき不知火は師匠から寵愛を受けた摩緒を未だに憎む。そこでかれを誘拐し秘法を聞き出そうとするが…
(前回までのあらすじ:「「MAO」(高橋留美子)50話 ―不知火の足―」より)
不知火との対決
帝都のどこかにある地下水路へと連れ去られた摩緒を追って、菜花たちが駆けつけた。
このまま形勢逆転となるのか?

摩緒を襲ったタイミングから、幽羅子と接触したせいかと思われたのだが、それとは別に計画されていたようだ。
それとも不知火には知らされていないのだろうか。
実は彼らの協力体制はさほど強固なものではないのかもしれない。
ただ同じ目的のために動いているのは確かなようだ。
御降家の役目の存続、これを願ってしまったことで紗那が何かに囚われているのだとしたら?
彼女の死因は心臓を抉り取られたことだったらしいが、それは契約のようなものの可能性はないだろうか。

不知火の延命の術は中途半端なものでも、秘法が手に入ったあかつきには御降家を名乗ったとしてもおかしくはなさそうだ。
五色堂での一件に強制力が働くのかどうかは気になるけれど。
不知火を認められないとしても、彼らの師匠が立派な人物だったかというと疑問は残るしね。
他の人たちも御降家を離れて暮らした方が本望なのでは。
問題は摩緒が秘法を知らないことなのがやっかいか。
後から紗那を救うために猫鬼との協力が必要になってくるのかも。

このまま不知火が拠点を帝都に移すのならば、本格的な戦いは始まったばかりだろう。
どちらかというと白洲大尉の方を引きずり出して当時の真相を聞き出したいところ。