「MAO」は高橋留美子による漫画作品。
週刊少年サンデーで2019年5月より連載を開始した。
48話は、帰り道の摩緒たちを機械じかけの式神が襲う。
前回はこちら。
これは、同じ「呪い」を背負う摩緒と菜花の “全てを終わらせる” 物語――
中学三年の黄葉菜花(きば なのか)はある門を通り大正時代に漂流。同じ「猫鬼の呪い」の陰陽師の摩緒(まお)と出会う。彼は寿命を操る秘法を継ぐために必要な生贄。故に5人の兄弟子に命を狙われている。さらに死んだはずの摩緒の想い人・紗那と邂逅し一同動揺。それも束の間、摩緒と菜花は金の気を放つ刺客に襲われる…
(前回までのあらすじ:「「MAO」(高橋留美子)48話 ―金の式神―」より)
金の式神の襲撃
サロン潜入の帰り道、華紋たちと別れた摩緒を狙って刺客が現れた。
以前、クーデター未遂事件の現場で感じた金の気の式神である。
彼らが幽羅子と接触しようとしたことと無関係ではないだろう。

おそらくは顔を見せない鉄仮面の男と不知火たちが手を組んだのであり、再び摩緒を連れ去るつもりなのだと思われる。
白洲大尉として知られるその男は、幽羅子に白眉さまとも呼ばれていて、それはかつての御降家関係者の一人だった。
そして、摩緒に紗那殺害の容疑をかけた人物かもしれない。
今また、紗那と思われる女性が現れた事は何を意味するのか。
白眉自身は五色堂のメンバーだったとして、紗那は巻き込まれた形なのだろうか?
今回の一件は、直接聞き出すチャンスでもある。
猫鬼が言っていた、必要になる時とはこのような事態を想定しているのかもしれない。

式神を倒したかと思われた摩緒は、結界に捕われ姿を消してしまった。
駆けつけた華紋や百火と共に、両陣営が一堂に会することとなる展開か。
京にいた不知火も帝都に到着しているようだし、彼が摩緒を呼び出したい真の目的が分かるといいけどね。
姉弟子の真砂に関することなのではないかと思われるけど、過去に何が起こったのか気になるところ。

こういう登場の仕方だと、不知火にもそれなりの存在感があるね。
いまいち彼のポジションが分からない。