「MAO」は高橋留美子による漫画作品。
週刊少年サンデーで2019年5月より連載を開始した。
21話は、幼い頃の菜花が燃える五行町に迷い込んで見たもの。
中学三年の黄葉菜花(きば なのか)はかつて事故に遭った地を通ると大正時代へ。そこで出会った陰陽師・摩緒(まお)と自身の「妖」化の謎を探。变化した摩緒が猫鬼を退けた直後、菜花は街で7歳の菜花と出会い…
(前回までのあらすじ:「「MAO」(高橋留美子)21話 ―新しい器―」より)
前回はこちら。
『MAO』1巻、売り上げ好調につき重版決定しました!
— 【公式】少年サンデー編集部 (@shonen_sunday) October 8, 2019
書店の皆さま、大型展開ありがとうございます!
読者の皆さま、高橋先生も大変喜んでましたよ!
というわけで最速で2巻書影公開します。
2巻はヒロイン・菜花! 赤い眼が印象的です。
そしておまけで1巻の他候補書影も特別に公開! pic.twitter.com/fV6JurvmCD
先日出た1巻も重版したようだ。2巻の表紙は菜花に決定!
異なる時代に迷い込んだ少女
900年前に始まる摩緒と猫鬼の因縁は、乗り移るための器として目をつけられたことから始まっていた。
当時の猫鬼は都を騒がしていた大妖怪といったとこだろうか。
討伐隊もそれなりの規模だったようだが、参加した者はおそらく全滅し摩緒も瀕死の傷を負っていたことが以前に描かれていた。
不可解なのは、猫鬼と戦ったダメージよりも背中の矢傷のほうが重そうだったこと。
何らかの謀略にかかった可能性がある。

その摩緒は猫鬼に言わせると千年に一人の器なのらしい。
手に入れることでどれだけの力を得られるのか定かではないが、執着の仕方を見れば相当に魅力的なのだろう。
結果として失敗し、猫鬼はどこかで封印されたのか何百年も眠ることになり、摩緒もその足取りを追うことになった。
千年に一人というのは比喩でもあろうが、猫鬼の血の力で延命できるのがそのくらいということもあるかもしれない。
摩緒が限界に近い状態の今、新たな候補者が必要なのである。

関東大震災の直後の五行町に迷い込んだ少女に、猫鬼が反応した。
菜花の事を知らないと言っていた猫鬼も、この幼少時の彼女に会う前の段階だったからなのだね。
このへんの出来事があの1話冒頭に繋がってくるわけである。
事故当時の菜花は車の外に投げ出され血だらけで倒れていたのだったが、猫鬼に噛まれた傷だったろうか。
発見された時には妖の姿は確認されていないようだけれど、現代のどこかに居るということになってくる。
摩緒が通り抜けることのできない結界の向こう側にである。
まずいね。

猫鬼を追うのならば現代へ行くことになるのだが、その時代に摩緒はもう生きてはいないだろうと思われる。
なので現在の摩緒を連れていける方法を探るのか、それとも新しい肉体を手に入れるのか。
おじいちゃんの正体が摩緒だったりという展開もありえるか?
魚住さんは乙弥に雰囲気が似ていることから式神であることが予想されるしね。
単行本2巻の予約も始まっている。発売日は11月18日。