
「赫のグリモア」はA-10(エーテン)による漫画作品。
別冊少年マガジンで2018年9月より連載を開始した。
親指姫の契約者・丸谷との決着をつけようとする若葉たちの前に現れたのは…?
中学生・大麦若葉は、曾祖母より見慣れぬ形のペンと屋敷を相続する。屋敷で出会った「魔獣」赤ずきんと死闘の末に契約した若葉。彼女は絵を具現化する力で人々を守る存在「書の魔導士」の使命を引き継ぐ。そんな若葉とあかずきんを狙い、「ルーキー狩り」の魔獣・まいあが襲いかかるが…。
(前回までのあらすじ:「別冊少年マガジン 2019年1月号」より)
前回はこちら。
それぞれの覚悟
最強の魔獣あかずきんの強奪を目論む魔導士・丸谷の計略で、命を狙われた若葉の運命は、親指姫まいあの手に委ねられている。
丸谷に虐げられながらも、若葉との契約に一縷の望みを託していた彼女に非情な命令であった。

そしてまいあが選んだのは、その命令に背くこと。
契約違反は魔導書の焼失を意味し、その化身である自らも消滅してしまう。
彼女にとってはどちらを選んでも地獄だが、それでも若葉が生きている方がいいと。
出会ったばかりではあっても、絶望に満ちた彼女の日々の中で自分のことを友達として接してくれた若葉との交流はかけがえのないものであったのだろうね。

そんな彼女の覚悟の行動に若葉の出した答えは…
確かに両方が助かる可能性としてはこれしかないかもしれない。
自ら落ちることが、まいあに命令違反をさせないことに繋がるのかは微妙なところだけれど、友達を助けたいと思うのは若葉も同じ。
こういう土壇場での判断力が若葉はすごいよね。
もちろんただの無謀ではないし、相棒への信頼があってのことなのだけど。
あかずきんなら何とかしてくれるはず。

文句は言いつつも、いざとなったら頼りになるのである。
ひいばあちゃんの目論見どおり、親睦を深めることには成功したらしい。
だいぶ過激にはなったけどね。
今回はさらに魔導士たちの組織の存在が判明する。
あかずきんの記憶にはないもので、戦後に枢軸国を中心に立ち上げられた「国際歴史管理機構」。
言わば、「書の魔導士による国際警察」のようなものであるとのこと。

強大な力を持つことができるからこそ、暴走してしまう使用者を抑制する必要がる。
しかし、なぜこのタイミングで?
丸谷の件だけで動くのなら遅すぎる気はするし、あかずきんとの接触の機会を図っていた可能性もある。
丸谷の処遇を巡って、あかずきんと機構側の意見が対立。
事態急変で続きが気になる!
あとがき
今月号で単行本1巻の発売日が2月8日と発表された。
表紙絵の途中経過も公開されていたけど、期待できそうだぞ。